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2026年3月ダイヤ改正について(写真は伯備線用の クモハ115-1518)

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12/12(金)にJRグループから2026(令和8)年3月14日のダイヤ改正についての発表がありました。

JR各社および支社からの発表(PDFファイル)に一通り直接リンクを貼りましたので、是非ご活用ください。

 
JR北海道

JR東日本(全体)
JR東日本(盛岡支社)
JR東日本(秋田支社)
JR東日本(東北本部)
JR東日本(新潟支社)
JR東日本(高崎支社)
JR東日本(水戸支社)
JR東日本(千葉支社)
JR東日本(八王子支社)
JR東日本(長野支社)

JR東海

JR西日本
JR西日本(金沢支社)
JR西日本(近畿統括本部)
JR西日本(中国統括本部)
JR西日本(山陽新幹線統括本部)

JR四国(ダイヤ改正なし)

JR九州

JR貨物

 
 * * *

 
最近のインバウンド需要に応える列車の増発もありますが、ほとんどは列車の接続見直しや最終列車の時刻繰り上げなどが多いようです。

 
こんどのダイヤ改正の内容から車両関係を抜き出すと次のようになります。

  • 釜石線の全列車をHB-E220系に置き換え(キハ100形・キハ110系が余剰)
  • 仙石線の全列車をE131系800番代に置き換え(205系3100番代の引退)
  • 武豊線・関西線の全列車を4両編成の315系3000番代に統一(捻出される313系1300番代を飯田線へ転用?)
  • 山陰本線(伯耆大山〜西出雲間)・伯備線新郷以北の一部に227系500番代を投入(115系の一部が余剰)

 
車両の置き換えは例年より少なめな印象です。

発表には触れられていませんが、この他に八高線のHB-E220系化の完了が予定されていますが、いずれにしても車両の新造は少ないです。

 
鉄道車両の新規開発には数年レベルで準備が必要となりますが、コロナ禍によって鉄道各社の経営状況が悪化し、それにともなう設備投資計画の見直しや縮小が実施された影響が今ごろになって現れたとみていいでしょうね。

 
 * * *

 
現在、下関総合車両所岡山電車支所(中オカ)の115系G編成は山陰本線(伯耆大山〜西出雲間)に乗り入れていますが、こんどのダイヤ改正で227系500番代の運用範囲が拡大し、同区間でも使用されることになります。

魔改造として名高い切妻形先頭車を連結する115系G編成がすべて置き換えられることはないと思いますが、G編成の一部は余剰となるでしょうね。

そうなると個性派揃いのオカG編成がすべて見られるのもあと僅かです。

 
ということで、今回は淘汰が足音が忍び寄るオカG7編成の クモハ115-1518(岡オカ)をアップしたいと思います。

 
クモハ115-1518

クモハ115-1518(岡オカ)  2014年6月4日 米子駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

個性的な切妻形のクモハ114形1000番代に埋もれて見過ごされているかも知れませんが、クモハ115形1500番代なのにトイレ付き。

同番代を含めてクモハ115形は各地で活躍していましたが、3位側にトイレを備えたのはオカG編成の8両だけ(福知山地区のクモハ115形1500番代のトイレは4位側)。

 
しかも、トイレの隣に水タンクを設置したため車端の3位側にはまったく窓がない。

さらに、ドア付近に出入口表示器を取り付けたため、1-3位側の3番ドアには戸袋窓がありません。

N40相当の体質改善工事施工車であるのに、客室の座席は転換クロスシートではなくセミクロスシートのまま。

何とも不思議な形態のクモハ115形なのです。

 
115系G編成(中オカ) 編成表

115系G編成(中オカ) 編成表

上の編成表をクリックすると大きく表示されます。

 

下関総合車両所岡山電車支所のG編成は上の編成イラストのように8編成が在籍しています。

各編成の経歴を語ると長くなりますので、オカG1編成の クモハ114-1098 のページをご覧いただけたらと思います。
オカG編成のうちG1〜G6編成は、国鉄時代の6両編成から2両編成へと徐々に短くなった経歴を持っていますので…

 
オカG1〜G6編成は、国鉄時代にダブルパンタに改造されたモハ114形を連結した電動車ユニットを種車としています。

しかし、写真の クモハ115-1518 を含むオカG7編成は岡山の一般編成を種車としたため、同車とユニットを組む クモハ114-1196 は1基しかパンタグラフが装備されませんでした。

その後、クモハ114-1196 は2017(平成29)年にダブルパンタに改造されているため、パンタ1基時代に撮影したカットは貴重な1枚となりました。

 
今回は久し振りに115系を取り上げてみましたが、115系は使用線区の事情に合わせて改造を続けてきた系列なので、語り始めると止まらなくなりますね。

2015(平成27)年の時点で「国鉄直流近郊型電車 形式115系」にまとめましたが、ちょうどいいタイミングでした。

その後、一気に115系のバリエーションが減少しましたからね…

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