「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

ミニベロでしまなみ海道を縦走してきました ③(写真は濃黄色の クハ115-219)

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今回も11月初旬に出掛けた“しまなみ海道”縦走のお話しを続けたいと思います。

3日目、11/2(火)の話しです。

 
初日(10/31)は自宅(神奈川県大和市)から今治市の宿泊地、サンライズ糸山までで、自転車に乗っていたのは今治駅からの約7kmだけ。

本格的はポタリングは2日目(11/1)からで、この日は四国本土のサンライズ糸山から大三島(おおみしま)の宿泊地、WAKKA まで。
途中、大山祇(おおやまづみ)神社に立ち寄ったので、走行距離は約53kmにも及びました。

 
すでに今治駅から大三島までの2日間(10/30〜11/1)で 60km を突破。

3日目の11/2(火)は“しまなみ海道”縦走の最終日で、これまでと同じ距離を一日で走らないと尾道に辿り着けなかったので、寝坊せずに朝7時に起床しました。

 
やっぱり瀬戸内海の朝はいいですね!

朝日がきれいだったので、WAKKA 併設のカフェのテラス席に行ってみると〜

 

WAKKA のテラス席から見える多々羅大橋

 

朝食は少しヒンヤリしたのでカフェの屋内席で、瀬戸内海の島々と多々羅大橋を眺めながら〜

 

WAKKA 併設のカフェ(屋内席)

 

ゆっくり朝食をいただきながら 3日目のルートを確認。

WAKKA を出て、下図のように寄り道しながら井口島(いくちじま)、因島(いんのしま)、向島(むかいしま)を経由して、最後は渡船(フェリー)で尾道に入ることに決定。自転車の走行距離は約59kmと前日よりも長い…

 

 

モタついていると夕方までに尾道入りできないかも知れなかったので、8:40頃にチェックアウト。

早速、道の駅 今治市多々羅しまなみ公園の“サイクリストの聖地”に向かい、記念碑の前で記念撮影。

 

道の駅 今治市多々羅しまなみ公園の“サイクリストの聖地”にて

 

撮影は程ほどにして、いつものように勾配 5〜6% くらいの自転車専用のアプローチを標高40mくらいまで一気に上り、斜張橋の多々羅大橋に到着。そして、またまた記念撮影〜

 

しまなみ海道最大の斜張橋 多々羅大橋

 

多々羅大橋の自動車道(西瀬戸自動車道)は大三島寄りの一部を除いて2+2車線と道幅が広いので、自転車歩行者道は来島海峡大橋のように後付け風になっています。

これまでの来島海峡大橋や伯方・大島大橋、大三島橋は自転車歩行者道が北西側(上り車線側)にありましたが、多々羅大橋は南東側(下り車線側)を走ります。

 
支柱の下では、手を叩くと パ〜ン! と反射音が空に向かって響き渡る“鳴竜”を体験。

さらに進んで中間地点に到達すると、こんどは県境。

ここで愛媛県に別れを告げて、広島県に入りました。

 

多々羅大橋の中間地点で広島県に入る〜

 
多々羅大橋を渡ると井口島(いくちじま)です。

自転車歩行者道が自動車道から離れると多々羅大橋を望む休憩所があり、レモンのオブジェが鎮座する面白いベンチがありました。

 

 

井口島は日当りのよい急傾斜を活かした柑橘類の栽培が盛んで、特に国産レモンは約1/4が生口島とお隣の高根島で獲れた“瀬戸田レモン”なのだそうです!

レモン谷と呼ばれる斜面付近にもレモンのオブジェがあって、国産レモン発祥地の記念碑が建っていました。

 

 

生口島では、西岸沿いの国道317号線と県道81号線(生口島環状線)を北上し、瀬戸田の中心部にある平山郁夫美術館に立ち寄りました。

生口島出身の平山郁夫氏の人生がよくわかる展示内容でしたが、大きな作品も展示されていたので1時間以上も滞在してしまいました。

少年時代の絵画やスケッチもたくさん展示していましたが、10歳とは思えないような画風の作品は必見だと思います。。

 
平山郁夫美術館から約300mほど戻って、こんどはサイクリストの定番、岡哲商店に。

 

 
揚げたてのコロッケを1つずつ購入し、熱々のうちにいただきました。

 

 

コロッケでお腹が少し満たされたので、こんどは生口橋に向かって県道81号線(生口島環状線)を東に進みました。

生口水路沿いまで来ると生口橋が目に入ってきます。水路の向こう側は因島です〜

 

 

因島は立ち寄りたいところが多くて忙しくなりそうでしたが、先ずはお昼を食べに“ことのは”という懐石料理店に向かうことにしました。

1,600円のランチしかありませんが、最初からそのつもりだったのでOK!

平日のお昼過ぎなのにお客さんがいっぱいでしたから、もし休日に来ていたら諦めることになっていたかも知れません〜

 

1,600円のランチでちょっと贅沢した“ことのは”

 

サイクルラックがなく、駐車場に勾配があって自転車の自立が難しいので、自転車の置き場所に問題がありますが、それでも“ことのは”のランチはサイクリストにお奨めだと思います。

 
こんどは、自転車神社のある大山神社に〜

因島も西岸沿いの県道366号線を北上する予定だったので、大山神社に寄ってしまうと往復で約5kmも余計に走ってしまいますが、ポタリングの安全祈願のお守りが欲しかったので寄ってみました。

 

境内に自転車神社のある大山神社

 

交通の守り神様・橋渡しの神様といわれる和多志大神(わたしのおおかみ)、つまり大山祇大神(おおやまつみのかみ)をお祀りしています。

前日(11/1)に立ち寄った大三島(おおみしま)の大山祇(おおやまづみ)神社から分霊された神様をお祀りしているということから、2日連続で大山積大神をお参りしたことになりました。

 
大山積大神(本殿)の前の鳥居があり、その先に自転車神社があります。
正式名は“和多志(わたし)神社”です。

しまなみ海道を渡るサイクリストたちで参拝で賑わうらしいのですが、この日は平日の火曜日。

ほとんど参拝者がいなかったので、お守りを買ってからゆっくり記念撮影を行いました。

 

自転車神社の鳥居前で記念写真

 
こんどは、大山神社からほど近い土生(はぶ)港の商店街にある児玉製パン所に寄って、おやつなどでエネルギー補給をしたいときのためにねじパン(ねじり揚げパン)を購入。

程よい揚げ具合のフワフワのパンに砂糖がまぶしてあって、見た目だけで美味しいそうでした。

もちろん、ここでもブロンプトン(Brompton M6R)を並べて記念撮影!

 

児玉製パン所の前でも記念写真

 
非常食の確保が済んだので、次は因島の西岸沿い(県道366号線)を北上して因島大橋の近くに行けばはっさく屋があります。

この時点ですでに体力的にキツい状態でしたが、アップダウンの少ない西岸沿いの県道を約13kmほど北上。

最後に坂を上って何とか“はっさく屋”に辿り着きましたが、この日は定休日でした!!!

 
またやってしまいました…

村上海賊ミュージアムの二の前…

 
妻と2人で困り果てていたところ、お店の中からはっさく屋の社長さんが私たちにお店の中に入るよう声を掛けてくださりました。

ショーケースに並んでいるはっさく大福を販売してくれるとのこと。

しかも、無料サービスのコーヒーを飲みながらゆっくり休んでいいいよ、と言ってくださりました。

 
社長さんのお言葉に甘えて念願だったはっさく大福を食べて(残り約10km分の)英気を養いました。

 

はっさく屋さんのはっさく大福

 

はっさく大福は東京都中央区銀座1丁目の“ひろしまブランドショップ TAU”でも手に入ることを社長さんから伺ったので、都心部に出掛けるときにこんど寄ってみたいと思います。

後日、尾道市内で別ブランドのはっさく大福をいただきましたが、瑞々しさははっさく屋に叶いませんでした。

 
はっさく大福のおかげで体力が少し回復し、最後の海峡大橋、因島大橋に向かいました。

 
因島大橋はトラス構造の下層空間に自転車歩行者道が設けられているので、ほかの橋と違って入口が低い位置にあります。

今までとアプローチの雰囲気が違うので、ついつい記念撮影〜

 

 

自転車歩行者道の周りはトラス構造を組んでいる鉄柱と仮設のような金網に囲まれています。

 

 

トラス内の空間は鉄道を通すほど広くないので何でこんな構造にしたのか不思議に思っていましたが、これは先行して開通させた資材運搬用の仮設道路を転用したからなのだそうです。後日、尾道市内でしまなみ海道の建設に携わった年配の方と話す機会があり、そのようなことを仰っていました。

 
そしてこんどは私たちにとって最後の島、向島(むかいしま)です。

向島も海風を浴びながら西岸沿いの県道377号線を北上し、尾道行きのフェリー乗り場を目指しました。

 

因島大橋を望む向島休憩所にて

 

向島は尾道から目と鼻の先なので、尾道に近づくにつれて首都圏近郊を走っているような雰囲気になってきました。

そう思っているうちに、“フェリーのりば”の案内標識が現れてきて、標識どおりに国道317号線を左折すると江尻川に突き出す桟橋があり、そこが渡船(フェリー)乗り場。

 
乗り場まで自転車を乗り入れて駐輪し、船が来たら通勤通学の地元のお客さんと一緒に乗り込み、船内で係員が集金に来たら片道運賃 110円(大人100円 + 自転車10円)を渡す、こんな流れでした。

尾道と向島を結ぶ渡船は3社が競合しているようでしたが、私たちが乗ったのは中華風の小さな“駅前渡船”のフェリーでした。

 

向島に戻っていく駅前渡船のフェリー

 

乗船して5分も掛からずに尾道に到着しました。

尾道側の駅前渡船乗り場を降りると、すぐ目の前に尾道駅。

ここが“しまなみ海道”のゴールでした。

 

しまなみ海道の終点(尾道駅前)

 

3日目(11/2)も何とか日が沈む前に目的地に着きました。

泊まる予定の Hoel Cycle は海岸沿いを西に進めばすぐの場所にあったので、日が暮れた頃に無事チェックインできました。

 
ということで、長い長い3日目(11/2)が終わりました。

 
この日の走行距離は予定どおり約59km。

ミニベロながらもよく走った一日でした。

 
 * * *

 

前回よりもさらに長文になってしまいましたが、いつものように撮りためてきたJR車両の形式写真もアップしたいと思います。

 
しまなみ海道縦走の3日目でやっと山陽本線まで辿り着いたので、今回はしまなみ海道の沿道でたくさん見られた柑橘類と同系色の115系の変わりダネのうちの1両、張り上げ屋根が特徴的だった クハ115-219(広セキ)です。

 
クハ115-219

クハ115-219(広セキ)  2014年6月5日 西高屋駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

クハ115-219 は、2000(平成12)年に外観のみ体質改善40N工事に合わせて通風機が撤去されて張り上げ屋根に改装されたが、車内は国鉄時代のセミクロスシート配置のままという残念な車体更新車でした。

更新直後はカフェオレ色と呼ばれた京阪神更新色でしたが、その後、瀬戸内色 → 広島更新色 → 濃黄色へと何度も塗り替えられました。

 
形式115系」の P127 に広島更新色、こちらには濃黄色変更後を1位側から撮影した形式写真がありますので、あわせてご覧いただけると嬉しいです。

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