カフェオレ色でしばらく活躍した下関地区の115系制御電動車(クモハ115-1539)
前々回、今年(2022年)の3月ダイヤ改正で定期運用から外れたキハ84形200番代を採り上げましたが、この他に福知山電車区(福フチ)の115系6000番代(R1編成)が運用から外れ引退したことが分かりました。
福フチのR1編成は2008(平成20)年の223系(5500番代)投入後も残っていた115系の2両編成で、このうち ダブルパンタ & 切妻形の クモハ114-6123 はかなりの個性派。
ダブルパンタ & 切妻形のクモハ115形は下関にも残っているので過去帳入りはしていませんが、フチR1編成の2両は抹茶色となった唯一の115系編成でした。
高速運転(110km/h)対応に改造されたまま残っていた115系も福フチの2両だけでしたので、6X00番代を名乗る115系もこれで消滅です。
クモハ114-6123 の写真をアップしようと思いましたが、かなり前に掲載済みでしたので、レタッチをし直したものを貼り直しておきました。
なら、相棒の クハ115-6510 を!と思いましたが、和田山訪問当時(2011年)は現在と停車位置が違ってクハ側がきれいに撮れなかったので、手元に写真がありません。
ということで、今回は、フチR1編成と同時期に舞鶴線電化開業用として改造されたクモハ115形6500番代で、その後 下関に転属し 110km/h対応が解除されて1500番代に戻ったセキT-14編成の クモハ115-1539(広セキ)をアップしたいと思います。
カフェオレ色と呼ばれた京阪神更新色時代に撮影したものですが、2012(平成24)年に濃黄色に塗り替えられました。
クモハ115-1539(広セキ) 2010年3月17日 下関駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
今回の クモハ115-1539 ですが、元を辿れば岡山電車区(岡オカ)に配置された中間電動車の モハ115-1064 です。
伯備線の普通列車を短編成化するため、電動ユニット(MM’)のM車に運転台を取り付けて McM’T’c の3両編成が組成できるようにしました。このときに誕生したのが クモハ115-1539 です。
1992(平成4)年3月改正で110km/h運転を開始する東海道・山陽線系統(京阪神地区)の快速列車に115系を充当するため、網干電車区に転属した6M1Tの7両編成(ホシK18編成)に連結されていた クモハ115-1539 に高速運転対応の改造を施して クモハ115-6539 となりました。
その後、1999(平成11)年に、舞鶴線電化開業(福知山地区)用としてMcM’ユニットをMcM’cの2両編成(フチR5編成)に改造され、クロスシートの座席配置のままで体質改善40N工事とワンマン対応工事が実施されました。
このとき、クモハ115-6539 の4位車端部に車いす対応トイレが設置され、3位車端部に車いすスペースが設けられました。
車体色も京阪神更新色(リニューアル色)に変更され、113系と併結するため前位側に自動連結器が取り付けられました。
上述のように 2008(平成20)年に223系5500番代が福フチに投入されたため、フチR5編成は下関総合車両所(広セキ)に転属(セキT-14編成)となり、このときに110km/h対応が解除されて クモハ115-1539 に復帰し、前位側の電気連結器とワンマン運転対応の設備が撤去されました。
自動連結器が撤去された状態でカフェオレ色だったのは約2年だけで、その後、濃黄色に変更されました。
2021(令和3)年から下関のT編成(115系の2両編成)はワンマン運転対応工事が始まっているそうです。
まだ、セキT-14編成のワンマン改造は施工されていませんが、時間の問題だと思われます。
バリアフリー対応のトイレを備えた使い勝手がよさそうな2両編成だということを考えると、このタイプの115系はしばらく現役で残りそうな気がします。
如何でしょうか?
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