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形式写真の中判レンズとして富士フィルムのGF55mmを評価してみました(写真はモニタリング装置搭載車サハE231-1102)

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前々回からお伝えしているとおり、昨年(2025年)12月に導入したラージフォーマット機“FUJIFILM GFX100S II”。

前回は、形式写真のメイン機材として“GF63mm F2.8 R WR”を評価しましたが、今回はもう一本の標準レンズ、“GF55mm F1.7 R WR”についてまとめてみたいと思います。

 
GF55mmを取り付けたGFX100S II

 

35mm判換算で44mm相当となるこのレンズ。

35mm判フルサイズ機のD850時代、“PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D ED”と“TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD”の2本のレンズを試してきました。

しかし、これらは画面端部の描写力が中央に比べて極端に低下する傾向があり、常用50mmレンズの“Carl Zeiss Planar”“Milvus”で撮った写真と並べると、解像感の差が歴然としてしまいました。

形式写真としての品質に満足できなかったので、結局これらの45mmレンズは出番がなくなりました。

 
とはいえ、駅ホームの構造や線路際のスペースの関係上、どうしても GF63mm(35mm判換算50mm)では引きが取れない環境も存在します。

そこで、ラージフォーマットの余裕あるイメージサークルと、現代的な光学設計に期待を込めて、評判のいい GF55mm を導入しました。

 
手前に1線しか空きがなく、35mm判換算で50mm相当の標準レンズでは引きが取れない東海道本線の早川駅(神奈川県小田原市)へ行ったところ、運よく国府津車両センター(横コツ)のK-30編成が入線してくれたので、線路設備モニタリング装置を搭載する サハE231-1102 を試し撮りしました。

 
サハE231-1102

サハE231-1102(横コツ)  2026年2月17日 早川駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

撮影手法は GF63mm のときと同様、被写界深度を稼ぐためにf11まで絞り込み、意図的に“やや後ピン気味”の位置にピントを固定。

 
手前側に連結した サロE231-1071 の所属表記を等倍で観察したところ、まあまあシャープに解像しています。

 
GF55mmで撮影した手前 サロE231-1071 の所属表記

GF55mmで撮影した手前 サロE231-1071 の所属表記(等倍観察)

 

カメラから最も遠い サハE231-1102 の所属表記も、何とか読み取れるレベルで描写していました。

 
GF55mmで撮影したサハE231-1102 の所属表記

GF55mmで撮影したサハE231-1102 の所属表記(等倍観察)

 

画面端部のシャープさは流石に GF63mm には一歩及ばないものの、十分に許容できる描写性を発揮しました。

 
富士フイルムが公開しているMTF特性曲線(40本/mmまたは45本/mm)を見ても、GF55mm は GF63mm よりも画面端に近い領域で曲線の落ち込みが見られます。

私の実写での実感は、まさにこの光学データ通りの結果と言えるでしょう。

 

GF55mm F1.7 と GF63mm F2.8 のMTF特性曲線

 

とはいえ、GF55mm と GF63mm の描写性能の差異は、実用上無視できるレベルに収まっています。

これならば、中2線相当の引きが確保できない環境でも、いつものような構図で形式写真が撮影できます。

 
ただし、一点だけ覚悟が必要なのはその重さです。

GF63mm が約400gと軽いのに対し、この GF55mm は約780gと倍近い重量。

GFX100S II のボディと合わせると重量級になりますが、この安定した周辺描写が手に入るのなら、事前に手前1線空きで撮ることが分かっているときに持ち歩く価値は十分にあるでしょう。

 
ややワイド寄りの標準レンズが欲しかったので、しばらくこの“GF55mm F1.7 R WR”で遊んでみたいと思います。

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