“日鉄チキ”と呼ばれるロングレール輸送列車で使用されている チキ5450-1

もう半月も前の話しですが、山陽本線西条駅(広島県東広島市)まで行ってきました。
以前から撮りたいと思っていたロングレール輸送用の私有貨車、日鉄物流の長物車(チキ5400形など)の運転日がJトレインの最新号(Vol.102 2026年夏号)に掲載されていたからで、コスパが悪いことを承知の上での遠征でした。

JR西日本の旧広島支社管内は以前のような国電天国ではなく、ついでに撮れる車両がほとんどいません。
しかし、不定期運転であるロングレール輸送列車の運転日が事前に分かるのは珍しいし、チキ5400形とチキ5450形を見たことがなかったので、この機会に乗っかることにしました。
山陽本線は26両編成のコンテナ列車を基準に停車位置が設定されているため、ロングレール輸送列車が1ユニット9両のみでは駅撮りできない可能性があります。
そのため、21両で運転される6月14日(日)に遠征することに決めました。
その日は、運よく曇り予報 ☁️
しかも、晴れ予報の多い tenki.jp(日本気象協会)までもが曇り予報を出したことから、早朝の新幹線で岡山へ向かうことにしました。
岡山からはドン行でロケハンしながら西へ進み、途中の尾道で観光列車「etSETOra(エトセトラ)」のキロ47形7000番代を撮影。
さらに糸崎では、撮影可能な227系広島配置車の運用も確認しました。
こういう遠征は撮れ高が少ないので、情報収集をしっかりやっておかないとね〜
瀬野八(セノハチ)の補機開放で有名な西条に到着して間もなく、“日鉄チキ”や“日鐵チキ”と呼ばれているロングレール輸送列車が3番ホームに入線。
チキ5400形とチキ5450形、チキ5500形の3形式をゆっくりと撮影、といきたかったのですが、残念ながら編成端のチキ5400形は橋上駅舎の影に掛かってしまいました。
チキ5450形とハイフン付きの新チキ5500形はきれいに撮れましたので、今回はレール締結用積み付け装置付きの チキ5450-1 をアップしたいと思います。
チキ5450-1(黒崎駅常備) 2026年6月14日 西条駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
チキ5450形は、9連の150m長尺レール輸送編成に組み込まれている中央緊締車(5号車)です。
もともと、新日本製鐵のレール輸送は最長50mまでの定尺レールで行われており、日鐵運輸(当時)が1992(平成4)年に増備した私有貨車チキ5500形の3両編成で実施されていました。
しかし、2014(平成26)年に当時の新日鐵住金が、世界最長となる150m長尺レールの製造・出荷体制を整備。これに合わせてレール輸送編成も再整備され、新たに増備したチキ5400形とチキ5450形を組み込んだ9両1ユニットに組成変更し、3編成が用意されました。
50m定尺レールの輸送用として、チキ5500形のみの3両編成も1本残りました。
日本製鉄のレール輸送編成(日鉄物流)
上の編成図をクリックすると大きく表示されます。
レール輸送は幹線用の50kgレールまたは60kgレールを28本搭載して行われていますが、150m長尺レール輸送の場合は、9両編成の真ん中に連結されるチキ5450形のレール締結装置でしっかりと固定されます(50m定尺レールの場合はチキ5500形)。
それ以外の車両に複数搭載された滑り台上でレールが前後に滑る構造になっているので、曲線区間ではレール自体がしなることで線形に追随する仕組みになっています。
9両編成化の際に増備されたチキ5400形とチキ5450形は、編成長を150mレールに合わせるためチキ5500形(18m級)よりも短い15m級車体を採用しています。
そのため、魚腹形側梁の天地方向がやや狭いなど、チキ5500形よりもコキ200形に近い台枠形状となりました。
国鉄から継承した一般的なチキ5500形などは黒色に塗られていますが、こちらは私有貨車のため、日本製鉄指定の黄緑色に塗装されています。
なお、新日鐵住金は2019(平成31/令和元)年に“日本製鉄”へと社名変更されました。
これにともない、車体側面の所有者表記も“新日鐵住金・日鉄住金物流八幡”から“日鉄物流八幡”、さらに現在の“日鉄物流”へと変更されています。
近年は更新時期を迎えた東北新幹線のレール交換が行われているほか、昨年(2025年)4月からは北海道新幹線の延伸工事にともなう長万部行きのレール輸送も開始されました。
このように東日本方面へ向かうレール輸送列車も増加しており、全国を股にかける“日鉄チキ”はますます大忙しのようです。























