のっぺらぼうな中間車代用の785系の制御電動車 クモハ785-101

こちらのブログの右サイドバーに “人気の投稿” のベスト10 を掲載していますが、ここ最近は北海道地区を走る車両が6つもランクインしています。
なお、このベスト10は記録期間を過去30日間に設定していますので、瞬間風速的なノイズは反映しにくくなっています。
ベスト10から北海道関係を抜き出すとこんな感じです。
2位 : ボルスタレス台車に取り替えられたキハ54形500番代(キハ54 509)
4位 : 北海道新幹線の開業に合わせて運転された臨時「北斗91号」の キハ283-2
5位 : 「オホーツク」で使用されているキハ182形400番代(キハ182-405)
7位 : 「北斗星」の食堂車“グランシャリオ”(スシ24 506)
9位 : キハ261系1000番代の中間増結車 タイプ③(キハ260-1317)
10位: “白ボウズ”と呼ばれている“とかち”色の先頭車化改造車(キハ183-104)
どの車両もネット上ではあまり採り上げられない車両か、または、きれいな形式写真がヒットしない車両なのでランクインしたものと思っています。
比較的マイナーな車両にも日が当たるようにと願っていますので、このベスト10には大満足です。
JR北海道にはもっともっと面白い車両が走っていますので、これらが好きになる切っ掛けになればいいと思っています。
これからもどんどん首都圏中心の情報では埋もれてしまう車両を採り上げていきたいと思っていますので、当ブログをこれからもよろしくお願いいたします。
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今回は、昨年の北海道遠征で撮影したやや変わり種な車両をアップしたいと思います。
「スーパーカムイ」で使用されている中間車代用の制御電動車(Mc)、クモハ785-101(札サウ)です。
クモハ785-101(札サウ) 2015年9月2日 深川駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
もっと変わり種の“のっぺらぼう”がJR北海道に在籍していましたが、残念ながら北海道新幹線の開業で役目を終えたため2015(平成27)年度下期に廃車されてしまいました。
その車両とは モハ785-303 です。
モハ785-303 の種車は クモハ785-105 でしたから、この クモハ785-101 とは兄弟でした。
残念ながら撮れず仕舞いで終わりましたが、やるだけのことはやったので仕方ないですね。
この クモハ785-101 は、789系「スーパー白鳥」の増結編成用だった モハ785-303 のように中間車に形式変更されていませんが、乗務員室の運転台の機器類が撤去され、乗務員扉が塞がれているので、運用上では5両編成(サウNE-501編成)の中間車となっています。
ワイパーとスカートが撤去されているので、外観上では完全に中間車然としており、半流形国電を客車に改造した戦災復旧車を思わせる外観(例えば、スユニ72 51 ← オハ71 11)で模型ネタとしては最適な車両だと思います。
このような中間車はジョイフルトレインでも見られる特徴で、先頭車や緩急車を種車とした中間車化改造車(「こがね」の中間車 キハ29 506 など)でその姿を見ることができました。
やはり、こういう外観には惹かれますね…
クモハ785-101 の連結部(2位側)
2015(平成27)年3月に発表された「安全投資と修繕に関する5年間の計画」によると、785系については“37両中27両淘汰”とあります。
すでに2両が「スーパー白鳥」の運転終了で廃車となっているので、785系は残り35両。
あと25両が2017(平成29)年度から廃車されて、10両が残ります。
残る10両がどうなるのか気になりますが、JR四国のキハ185形3000・3100番代や東武鉄道の1800系通勤化改造車のように、朝夕の通勤通学輸送に合わせて座席の固定や一部座席の撤去が行われてもおかしくありません。
10両という数字がちょうどキハ143形100・150番代の両数と同じというのが気になるところ。
もしかしたら3年後には2連化された785系が苫小牧・室蘭地区でノンビリ走っているかも知れません。
何てことない、そのまま「スーパーカムイ」用として残るかも知れないですけどね。
一体どうなるのでしょう…
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