ちょっとブサイクなEH500形量産3次車の2001年度落成車(EH500-10)
今回は、こちらにアップするのを忘れていた形式写真をご覧いただきたいと思います。
昨年(2017年)6月に盛岡駅で撮影した仙台総合鉄道部(仙貨)の EH500-10 です。
EH500-10(仙貨) 2017年6月25日 盛岡駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
おもに首都圏から青森信号場までを東北本線経由で運用されている金太郎ことEH500形ですが、EH500-901 が1997(平成9)年に試作されてから量産3次車の2001(平成13)年度落成車(EH500-10〜14)までは車体塗色が変わったり“JRF”マークの大きさや貼付位置が変わったりで、なかなか外装デザインが定まりませんでした。
EH500形の量産車は2001(平成13)年8月に落成した EH500-10 から3次車に移行し、車体塗色が2次車のイメージから大きく変更されました。
ベース色の赤色が明るくなり、運転台まわりの黒色部分が窓枠のみに縮小され、前照灯の取り付け位置が高くなり同部分に白帯が入るようになりました。
EH500-10 以降の量産車はすべて3次車と呼ばれていますが、2001(平成13)年8月から翌年3月まで新製された5両はその後の増備車とは若干顔付きが異なります。
2002(平成14)年度以降に落成した EH500-15〜81 は前照灯カバーの縁部分が細くなって小さくなり、この影響で前頭部の白帯がわずかに細くなっています。
2001(平成13)年度落成車の EH500-10 と2009(平成21)年度落成車の EH500-63 の前照灯部分を並べて見比べてみるとその違いがよく分かります。
EH500-10 の前照灯カバーは縁部分の面積がやや広く、少し野暮ったいデザインになっています。
量産3次車は切り文字式の車号ナンバーの取り付け位置がすべて同じですが、前照灯カバーに合わせて白帯が少し太くなっているので車号ナンバーと白帯が近接しています。
EH500-10 の前照灯
一方、EH500-63 は前照灯カバーのガラス開口部分の四隅にRがあり、ステンレス無塗装の縁部分が狭くなっているのでシャープなデザインに仕上がっています。
EH500-63 の前照灯
どうでしょうか?
EH500形の中でも多数派の量産3次車ですが、東北本線で活躍する仙台配置車を細かく見てみるとこのような違いがあるのです。
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