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札幌地区のローカル運用に入っているF-1009編成の モハ721-1009

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前回、3両単独編成の運用に入っていたF-1009編成の クハ721-1009 をアップしましたが、今回はその隣に連結されている中間電動車の モハ721-1009(札サウ)をアップしたいと思います。

 
江別駅で クハ721-1009 が偶然撮影できたので モハ721-1009 も撮ろうと思って岩見沢に向かいましたが、F-1009編成を組み込んだ6両編成はすでにホーム脇の留置線に引き上げており、パンタグラフを降りていてお昼寝に入ってました。

この運用が夕方にパンタグラフを上げて運用に戻るのを前回の渡道で確認していたのと、この日は天気予報に反して晴れてしまい午後まで曇らないと理屈抜きで予想したので、この モハ721-1009 を撮るために岩見沢ホームで6時間ほど待つことにしました。

 
途中、お昼を食べに駅近くの喫茶店に入ったりしましたが、基本的には駅ホームにずっと滞在してやっと撮れた形式写真です。

駅ホームから撮影した写真ですが、可能なかぎり三脚を下げて電車区で撮影したかのような構図に収めたので、大満足の1枚になりました。

 
モハ721-1009

モハ721-1009(札サウ)  2016年7月31日 岩見沢駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

721系1000番代は落成当初からVVVFインバータの制御装置を採用した721系の7次車です。

モハ721-1009 を含む1000番代最終編成のF-1009編成は、1995(平成7)年頃に731系開発のための試験車としてVVVFインバータ装置の半導体素子が IGBT タイプに変更されており、ブレーキ装置が発電ブレーキから電力回生ブレーキに変更されています(モハ721-1001〜1008は GTO タイプで、のちにモハ721-4101〜4104・4201〜4204に改番)。

そのため、モハ721-1009 は当時の他の1000番代と床下機器が異なり、屋根上のブレーキ用抵抗器が撤去されて配管の一部と台座が存置されています。

のちに IGBT タイプでVVVF化された モハ721-2107 やモハ721形3100・3200番代はブレーキ用抵抗器の撤去後がきれいに処理されているのとは対照的です。

 
札サウ721系 F-1009編成(右側が岩見沢・新千歳空港方)

札サウ721系 F-1009編成(右側が岩見沢・新千歳空港方)

 

F-1009編成というと全室uシートの クハ721-1009 が代名詞的存在になっていますが、中間電動車の モハ721-1009 も負けず劣らずの珍車ですよ、という話しでした。

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