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731系1〜4次車よりも新しい721系6両編成の中間増備車(モハ721-5202)

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本日(6/27)、気象庁は「関東甲信地方、東海地方、九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

 
平年ですと、関東甲信地方の梅雨明けは7月19日ごろですから、すごく早い梅雨明け〜

早いだけでなく、かなり短い梅雨だった印象でしたが、やっぱり今年の梅雨は 最短期間の記録 を更新。

 
例年ですと、梅雨が明けたら秋ごろまでは形式写真の撮影を諦めてしまうか、少し涼しい北海道かやませ(山背)で曇りがちになる東北地方に遠征するか、そんな感じですが、今年はあまりに早い梅雨明けなので戸惑っています。

まだ、6月ですからね…

 
全国的に見ればまだまだ撮影可能な地域はあると思うので、涼しい地域を中心にしばらくはウォッチングを続けていこうと考えています。

 
 * * *

 

今回は、JR北海道の快速「エアポート」などで活躍している721系5100・5200番代(6両固定編成)の5号車に連結されている モハ721-5202(札サウ)をアップしたいと思います。

 
モハ721-5202

モハ721-5202(札サウ)  2020年5月24日 江別駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

札幌運転所(札サウ)に配置されている6両固定編成は、3両ごとに編成番号が分かれています。

快速「エアポート」に充当される721系や733系だけでなく、特急「ライラック」の789系0番代の6両編成も同じで、新千歳空港・旭川方はX100編成、小樽・札幌方はX200編成となっています。

これは、連結されている車両の番代区分に合わせて編成番号を割り当てているからです。

 
今回アップした モハ721-5202 は5200番代の車両なので、下の編成イラストのようにF5102/F5202編成の小樽・札幌側に組み込まれています。

 
サウ F5102/F5202編成

サウ F5102/F5202編成

上の編成図をクリックすると大きく表示されます

 

このように721系の6両固定編成は番代区分と番号が整理されていますが、当初から6両編成用として製造されたのは5次車(1992年製)として増備されたF101/F201・F102/F202・F103/F203編成の3本だけでした(現在のF3101/F3201・F3102/F3202・F3103/F3203編成)。

まだ、座席指定車“Uシート”のサービスが始まる前の話しです〜

 
その後、721系の6次車、7次車(いずれも1000番代)、さらに 731系(1〜4次車)が製造されましたが、これらはすべて3両編成。

国鉄形の711系を置き替え、さらに6両で運転されていた快速「エアポート」にも充当するには3両編成だった721系1000番代(6・7次車)に中間車を組み込んで6両化した方が効率的との判断から、721系として9年ぶりの増備車として4100・4200・5100・5200番代を名乗る中間車が2003(平成15)年に新製されました。

 
721系5100・5200番代は、編成両端のクハ721形のみ1993(平成5)年製の1000番代(6・7次車)を流用し(5100・5200番代に改番)、2両のクハ721形のあいだに新製の中間車4両をはさんで6両化したグループです。

 
721系5100・5200番代の中間車は731系(1〜4次車)よりも新しいので、731系要素が散りばめられており、クハ721形とは窓割りが異なり戸袋がありません。

731系のように防寒対策として押しボタン式の半自動ドアとエアカーテン装置を導入しているので、客室仕切がなく(デッキを廃止)、ドア付近(戸袋部分)に2名掛けロングシートを配したため、セミクロスシート配置になっています。

 
731系と同じ冷房能力(30,000kcal/h)の冷房装置(N-AU722)を搭載しているので、編成両端のクハ721形5100・5200番代の N-AU721 よりも重心が高く見えるようになりました。

また、回生ブレーキを用いた電気指令式空気ブレーキを採用したため、屋根上のブレーキ抵抗器がなくなり、落成当初から屋根上がスッキリした外観になりました。

今では当たり前ですが、パンタグラフは落成当初からシングルアーム式の N-PS785。

 
床下機器については防雪対策としてカバーを当初から取り付けたため、ほかのモハ721形に比べて洗練された外観となりました。

 
あまりにも番代区分が多くて分かりにくい721系ですが、uシートを除く中間車の窓割りがきれいな編成は5100・5200番代ですので、快速「エアポート」を見たときは中間車にも注目してみてください。

少なくとも、3100・3200番代と4100・4200番代とは違うことが確認できると思います。

 
参考までに再掲ですが、721系1000番代で唯一の生き残り、サウF-1009編成の モハ721-1009 も貼っておきます。

5100・5200番代以外の721系の車両(モハ721-5001 を除く)にはこのように戸袋窓が存在しています。

 

モハ721-1009(札サウ)  2016年7月31日 岩見沢駅

 

ちょっと雰囲気が違いませんか〜

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