この3月に営業開始した中央快速線の2階建てグリーン車(サロE233-16)

今年(2025年)3月のダイヤ改正で、中央快速線・青梅線の2階建てグリーン車が営業運転を開始しました。
同線区へのグリーン車投入に合わせてサロE233形0番代を撮ろうと思い、昨秋から何度か高尾へ通っています。ところが出撃するたびに晴れたり ☀️ 雨だったり ☔︎ …
天気予報を慎重に見極めているつもりでも、現地ではいつも思いどおりになりません。
何なんでしょうね、トホホ…
高尾駅でサロE233形の特徴側をきれいに撮るには、少しでも雲の切れ間から日が差すだけで車体右側がテカってしまうので、天気の安定が欠かせません。
また、秋分の日を過ぎると室内灯が窓越しに目立ち始めるため、足元の草が落ち着きはじめた9月がギリギリのタイミングでした。
そして、4度目の正直? ようやく、納得のいくカットが撮れました。
撮れてしまえばなんてことない形式写真ですが、実は結構苦労しているんです。
ということで、今回は9月に撮影した サロE233-16(八トタ)をアップしたいと思います。
12両貫通のトタT41編成の4号車に連結されている2階建てグリーン車です。
サロE233-16(八トタ) 2025年9月15日 高尾駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
従来の2階建てグリーン車は、奇数形式にトイレ・洗面所を、偶数形式に車掌室・業務用室を配置して、ペアを組むグリーン車の定員を90名ずつに揃えていました。
現在では首都圏で普通に見られる2階建てグリーン車の2両連結ですが、このスタイルは1990(平成2)年10月に落成した田町電車区(東チタ)のN31編成が始まりです。
それまでは平屋のグリーン車と連結していましたが、これ以降の211系や215系では、トイレ・洗面所を備える奇数形式と車掌室・業務用室を配置する偶数形式が下のイラストのように連結するようになりました。
2階建てグリーン車の連結例 (1)
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この構成はE233系3000番代やE531系まで踏襲されましたが、中央快速線用のE233系0番代は有効開口幅が従来より約500mm広い1300mmの両開き式ドアを採用したため、奇偶両形式の役割分担が大きく変わりました。
ドアの拡幅により出入台(デッキ部)が広くなると、客室が狭くなり座席定員が減ってしまうので、ダブルデッカー部の階上室・階下室の座席を1列分広く取って、平屋部の客室を1列分狭くしました。
さらに、2両のグリーン車に分散配置されていたトイレや洗面所、車掌室、業務用室を奇数形式(サロE233形0番代)の後位平屋部に集約して、グリーン車2両の合計定員を従来車と同じ180名としました。
2階建てグリーン車の連結例 (2) E233系0番代の場合
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後位平屋部のうち3位側については業務用室にも窓を設置しなかったので、サロE233形0番代は今回アップした写真のように両開き式ドアの車端寄りは側窓のない独特なスタイルとなりました。
室内配置図をご覧になると、客室とトイレ、洗面所、車掌室、業務用室の位置関係がよく分かると思います。
ちなみに、ダブルデッカー部の座席が1列多くなっていることには気付かないかもしれませんね…
サロE233形0番代の平面図
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