45mm標準レンズを購入しました(八高線記念塗色の キハ111-204)

タムロン(TAMRON)から、新SPシリーズの第一弾レンズとして、フルサイズ・デジタル一眼レフカメラ対応の広角レンズ「SP 35mm F/1.8 Di VC USD(Model F012)」と、標準レンズ「SP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)」が発売されました。

 
この2本のうち形式写真にも使えそうなのは、焦点距離45mmの Model F013。

普段使っている50mmレンズの画角(対角線)が46°で、45mmレンズは51°21’ですから、ほとんど同じと思われますが、日ごろ形式写真を撮っている立場からすると、この焦点距離5mmの差は結構大きいのです。

同じ構図だったら1m前に出られますので、撮影地が狭くて下がれないときに重宝します。

 
以前から45mm程度の焦点距離のレンズが欲しくて、実際に標準ズーム(TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD〈Model A007〉)とティルト・シフトレンズ(PC-E Micro NIKKOR 45mm f/2.8D ED)を試しましたが、思うような解像度は得られませんでした。どちらのレンズも Nikon D800E で撮るとぼやけた印象。

 
ティルト・シフトレンズは単焦点でしたし、ティルトとシフトの関係からどこかに描写力がピークになる条件があるかと思って試し撮りをたくさんしましたが、何度撮影しても車体の向こう側の所属と定員表記まできれいに描写してくれませんでした。

当たり前ですが、写真の中心近傍はきれいでシャープなんですけどね…

Nikon の売り文句や価格コムをはじめとするユーザーの評価で持ち上げられた期待感が完全に裏切られました。

勝手に、画面の隅々まで解像感のいいシャープな写真が撮れるものだと思っていたようです。

 
標準ズーム(TAMRON A007)は50mmレンズでは形式写真が撮れないときだけ使う、ほとんど出番のないレンズに。

一方、ティルト・シフトレンズ(PC-E 45mm)は特殊用途のレンズなので20万以上もしましたが、試し撮りが終わってすぐに売却。もったいないことをしましたが、使えないレンズを維持できないので…

高い授業料でした。

レンタルで試してからにすればと後悔しています。

 
鉄道車両の形式写真は工業製品を被写体にしているので、レンズの性能差が分かりやすいのだと思います。

芸術性なんて皆無のジャンル。

ボケ味がどうとか、どうでもいいこと。

パンフォーカスでも隅々まで描写してくれればいいのです。

 
このような経緯があったので交換レンズ探しは懲り懲りでしたが、やはり50mmレンズ1本だけでは厳しいので、焦点距離45mm程度の単焦点レンズを探していました。

そんなときに、Nikon から高価な標準ズーム(AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR)が発売される発表があったので気にしていたところ、こんどは TAMRON からは“SP 45mm F/1.8 Di VC USD(F013)”が。しかも、こちらの方が早く発売されるとのこと。

 
発売直後に飛びつくのはよくないのですが、慎重に情報を仕入れても2回ダマされた苦い経験があるので、ダメだったらすぐに売却する心づもりで TAMRON の45mmレンズ(F013)を購入しました。

あまり期待しないけど、うまく描写できるならラッキー程度。

期待すると裏切られたときにショックですからね。

 
でも、F013 は気軽に買えるほど安くないのです。

オートフォーカスも、手ブレ補正機構も要らないから、もっとやすい価格設定にして欲しかったのですが、そんなレンズは販売してくれないですよね。そんなMFレンズを出しても文句が出ないのは Carl Zeiss だけでしょう。

“29cmまで近づいて撮影できる”“美しいボケ”など形式写真とは関係のない売り文句ばかりが際立っていたので、嫌な予感を振り払って覚悟を決めしました。

 
SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013)

 

先々週に買ったので、すぐに試し撮りに行きたかったのですが、10月は台風が来ないと1年で一番晴れる時期。

ぜんぜん曇ってくれません。

 
ようやく先週末(10/11)に曇ってくれたので甲府に行きましたが、途中でサイフを落としてしまったので、事後対応で試し撮りは2枚しかできませんでした。

でも、標準ズームやティルト・シフトレンズではボケボケで読めなかった向こう側の車体表記が、認識できるレベルであることだけは確認。

大健闘です。
 
Tamron F013 を装着した Nikon D800E

 

そして昨日(10/17)、曇りときどき雨の予報が出てくれたので、高麗川と高崎に出撃して TAMRON F013 の解像度を条件を振って確認してきました。

 
今回アップするのはそのうちの1枚で、八高線全線開通80周年記念に合わせてキハ38形風の塗色に変更された高崎車両センター(高タカ)の キハ111-204 です。

TAMRON の“SP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)”で撮影したものです。

 
キハ111-204(Tamron Model F013 で撮影)

キハ111-204(高タカ)  2015年10月17日 高崎駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

高崎に着いた途端晴れてしまったので、曇った瞬間に急いで撮った写真ですが、いつものような構図で形式写真を撮っても画角の関係で手前にホームが入りません。

左側足元の標識が邪魔ですが、50mmレンズのときよりも被写体に近づいて撮っているので、ややサイド寄りから撮影しているにもかかわらず標識を避けて撮れています。

後位車端部付近(写真左側)に小さな文字で標記されている所属と定員を等倍で切り出しまたが、「髙タカ」と「定員132名」が読み取れます。

 
後位車端部付近の車体標記(TAMRON 45mm F013)

後位車端部付近の車体標記(TAMRON F013 にて撮影)

 

常用の50mm標準レンズ(COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50)ほどではないにしても、「髙タカ」はまったく問題なし、「定員132名」も何とか読み取れるレベル。

これなら十分です。

 
ちなみに、描写力の基準としている50mm標準レンズ(COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50)でも同じような構図で撮りましたが、写真左側の標識に被らないように撮影場所を変えているので、やや正面寄りの構図になりました。

もちろん、問題ないレベル。

今回は2つのレンズを比較するための撮影だったので、普段だったら45mmレンズに付け替えるほどの障害物ではありません。

 
キハ111-204(Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 で撮影)
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

参考までに、COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 の場合の等倍切り出しもアップしますが、やはりこちらの方がきれいに描写されています。

COSINA Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 は設計が古いなどと書かれることがありますが、解像度の高いレンズだということが分かります。

 
後位車端部付近の車体標記(Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 で撮影)

後位車端部付近の車体標記(Planar T* 1.4/50 にて撮影)

 

このくらいの描写力の差は自己満足の世界です。

撮影後に車体表記や床下機器の標記が確認できればいいので、TAMRON F013 の描写力で十分です。

 
どうでしょう?

まだレビュー記事もほとんど出ていない新製品の単焦点レンズですが、“29cmまで近づいて撮影できる”“美しいボケ”と関係のない“解像度”が形式写真で耐えられるかを自分なりに評価してみました。

レンズ選びの際に少しでも参考になればうれしいです。

 



この形式写真に関連するタグ: JR東日本 , キハ110系

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