ダブルパンタグラフ改造車の モハ114-1095

下関総合車両所(広セキ)には個性的な115系車両がたくさん配置されていますが、その中では若干インパクトが弱い変わり種車両として、ダブルパンタグラフに改造された モハ114-1095 が在籍しています。
本来モハ114形1000番代はパンタグラフを1台のみ搭載した中間電動車(M’)ですが、電動車が1ユニットしか組み込まれていない短編成では、1編成に1台しかパンタグラフがないと冬季に霜害を受ける可能性が高くなります。
そのリスクを回避するために寒冷地では霜取り用のパンタグラフを増設した車両を早朝運用に入れるようにするなど、いろいろと運用を工夫して対応しています。
115系では1984(昭和59)年度に伯備線で使用される岡山電車区のD編成の一部(モハ114形1000番代)にパンタグラフを増設し、民営化後は新潟地区や福知山地区などでもダブルパンタ車両が登場しました。
なお、D編成のモハ114形1000番代ダブルパンタ車両はほとんどが先頭車化されて、貫通形のクモハ114-6123と非貫通形のクモハ114形1000番代に改造されました。
写真の モハ114-1095(広セキ)は福知山時代の1991(平成3)年12月にパンタグラフを増設した車両で、2009(平成21)年に30N体質改善工事を施工して座席が転換クロスシートに変更されています。
モハ114-1095(広セキ) 2012年3月17日 下関駅
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