日豊本線や肥薩線、吉都線などで活躍したキハ40形2000番代(キハ40 2068)
9月23日の西九州新幹線(武雄温泉〜長崎間)開業に合わせてJR九州管内の在来線でダイヤ改正が実施されました。
キハ40系では、西九州新幹線の並行在来線となる長崎本線江北(旧 肥前山口)〜諫早間に青色に塗色変更したキハ47形が投入されましたが、JR九州のキハ40系全体で見ると運用本数が減少し、すでに一部の車両は定期運用から離脱しました。
今回のダイヤ改正の影響はもう少し様子を見ないとハッキリしない部分が多いので、今回は昨年(2021年)3月のダイヤ改正にともない保留車となったキハ40形の原形機関(エンジン)搭載車を採り上げたいと思います。
鹿児島車両センター(鹿カコ)には同改正まで2両のキハ40形原形機関搭載車がいましたが、キハ40 2105 はすでにアップされているので、今回は残りの1両、キハ40 2068 をお届けしたいと思います。
2021(令和3)年12月12日に小倉総合車両センターに回送されましたが、今年(2022年)4月1日の時点では車籍が残っています。
キハ40 2068(鹿カコ) 2018年1月9日 鹿児島車両センター
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佐世保車両センター(崎サキ)へのYC1形の投入により、同センターのキハ200系は2021(令和3)年3月改正で大分車両センター(分オイ)と熊本車両センター(熊クマ)、鹿児島車両センターに転出しました。
この配転で大分と熊本のキハ47形機関換装車が10両捻出されたため、今回のダイヤ改正でキハ47形が長崎本線江北〜諫早間に転用されました。
しかし、鹿児島には原形機関搭載車が2021(令和3)年3月改正時点で5両(キハ40 2068・2105、キハ47 122・131・1052)もいたため、この5両は佐世保からのキハ200形が転入後すべて保留車となり一部は既に廃車されました。
唐津車両センター(本カラ)にもキハ47形の原形機関搭載車が3両もいたので、この3両を置き替えるため機関換装車が鹿児島から唐津に3両転出しました。
この転用劇によりJR九州管内のキハ40系の原形機関搭載車は定期列車から引退しましたが、元香椎線用だった キハ40 2037・2053 の2両は小倉総合車両センター入出場の伴走車として直方車両センター(本チク)に残っています。
最近では、キハ40 2037 が団体臨時列車「気動車3両で行く新旧長崎本線急行出島号弓張号快速SSL号の旅」に使用されるなど、国鉄形車両の強みを活かした臨時列車などでも大活躍です。
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