日田彦山線で使用されている直方車両センターの キハ147 185
雑草が伸び始める前に可能な限り撮影に出掛けようと遠征計画を立てていたところ、再訪して撮り直したいと思っていた場所が消滅していたことが分かりました。
日田彦山線の添田(そえだ)駅です。
残念…
“平成29年7月 九州北部豪雨”により日田彦山線添田~夜明間は被災。
そのため、添田~夜明〜日田間はバス代行輸送となり、小倉や田川後藤寺からの列車はすべて添田で折り返すことになりました。
添田駅は2・3番線のある島式ホーム1本でしたが、被災後は基本的に3番線を使うようになりました。
しかし、列車本数の多い朝だけは2番線も使っていましたので、構内踏切や敷地外の沿道に行けばいい感じの構図で形式写真が撮れるのでは?と目を付けていました。
ただ、2番線に列車が入る朝の時間帯に現地に着くには相当気合いを入れないといけないので、添田訪問はしばらく決行できませんでした。
2020(令和2)年の九州クルマ遠征の際、“DECHA”ことBEC819系のうち少数派改造車の100番代を撮りに宇美に行くつもりだったので、その直前に添田駅に立ち寄ることにしました。
その日はお昼ごろから晴れる予報でしたので、添田で撮影してからすぐに宇美に移動しました。
添田駅ではキハ147形0番代とキハ40形8000番代を撮影しましたが、露出と偏光フィルターの設定を間違えてしまいました。
なので、もう一回訪問したいと思っていましたが、既にときは遅し。
添田~夜明〜日田間をBRT化するために、添田駅の2番線と留置線の線路は撤去され、同駅は3番線のみの棒線化が完了してました。
キハ147形はモノクロフィルム時代に通風器アリを撮影していますが、デジタル一眼レフカメラに移行してからは未撮影。
添田駅で撮り直しができなくなったのは痛いです。
キハ147形は他の機関換装車よりも早く淘汰されそうなので、きれいに撮れそうな場所を探しておこうと思います。
ということで、今回は今はなき日田彦山線添田駅の2番線に停車中に撮影した キハ147 185(本チク)をアップしたいと思います。
キハ147 185(本チク) 2020年4月20日 添田駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
被災した添田~夜明〜日田間は、今年(2023年)の夏に“日田彦山線BRT”(愛称:BRTひこぼしライン)として開業する予定です。
添田〜日田間約40kmのうち、鉄道軌道跡を活かした専用道区間を通行するのは彦山―宝珠山間の約14km。
“日田彦山線BRT”(愛称:BRTひこぼしライン)の路線図(JR九州サイトより)
日田から添田に向かうときに国道211号線と国道500号線を通りましたが、クルマ移動だと釈迦岳を迂回して小石原焼の窯元が立ち並ぶ東峰村小石原地区を通らないといけないのでかなりの遠回りです。
日田彦山線なら釈迦岳トンネル(全長 4,379m)で簡単に通り抜けできるので、日田彦山線BRTはトンネルの前後区間は専用道として鉄道資産を活かすかたちになりました。
鉄道時代は12駅(久大本線の駅を含む)でしたが、学校や病院などの利便を考慮して25駅を追加して合計37駅に増やすことになりました。
至れり尽くせりなBRT路線になるようですので、クルマ社会のなかでも一定の役割を果せるようになるといいですね〜
形式写真が撮れなくなった添田駅ですが、“第6回 日田彦山線復旧会議”の資料によると、2番線の線路を撤去し、かさ上げのうえ舗装し、列車とバスが対面で乗り換えできるようにする計画のようです。
“添田駅のBRT対応化工事の完成イメージ(第6回 日田彦山線復旧会議資料より)
このイラストのなかにバスが描かれていますが、この場所でキハ147形の2両編成が折り返し待ちしていました。
撮影できるかもしれないと思ったら、早めに実行しないといけませんね…
今回は撮影できただけよかったです。
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