日豊本線の単行列車で活躍するキハ40形2000番代(キハ40 2105)
前回書きましたように、この冬は九州地区の撮影に力を入れようと思っています。
九州は首都圏から遠いので気軽に行ける場所ではありませんが、安く航空券を手に入れることができて、撮影対象の地区が安定的に曇ってくれるようなら、フットワーク軽く出掛けたい。
そのつもりで年明けから準備してました。
そんな矢先、特急「指宿のたまて箱」が2両運行となる1/9(火)から1/10(水)にかけて曇り予報が出ました。
宮崎など東側を除く多くの地域で曇りの予報が出されたので、多少天気が好転したとしても空振りはないだろう。
運よく1日で鹿児島地区の撮影が終わったら長崎に移動しよう、そう思って残り2〜3日分の青春18きっぷをチェックしました。
残り3日分の青春18きっぷをヤフオク!が5,000円即決で出品されていたので、すぐに切符を落札し、1/8(祝)の夕方には鹿児島に飛び立ちました。
ということで、1/9(火)から鹿児島地区のキハ40系を撮りに出掛けました。
* * *
前回の鹿児島遠征(2017年9月)でもそうでしたが、今回も天気予報が当たりませんでした。
撮影初日(1/9)は直前になって天気予報が“曇り”から“雨ときどき曇り”に変わりましたが、実際は“雨ときどき晴れ”。
前回の遠征のときにも書きましたが、鹿児島地区が安定的に曇る日はあるのでしょうか???
今回の九州遠征も、西から雨雲が流れてくると途端に空が真っ暗になって雨、雨雲が通り過ぎるとピーカン。
これでは太刀打ちできないですね…
ただ、今回の遠征は撮影時間と雨が降る直前の薄い雲がやって来るタイミングがよかったので、全滅にはならずそれなりに成果がありました。
また、今回は中国人たちがこぞって来日する時期を外し、また高校生たちが中間・期末試験などで半ドンとなる日ではなかったので、乗客が駅ホームや車内でごった返すようなことなくマッタリと撮影できました。
お昼過ぎの国分行きのキハ40形の単行列車もご覧のとおり、落ち着いた状態で撮影できました。
発車間際にはそれなりに乗客でいっぱいになりましたけどね…
キハ40 2105(鹿カコ) 2018年1月9日 鹿児島中央駅
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キハ40形2000番代は国鉄時代の1979〜1982(昭和54〜57)年に製造された暖地向けグループで、国鉄分割民営化では全148両のうち36両がJR九州に引き継がれました。
しかし、電車並みの丈夫な車体に対して連続定格出力 220PS の駆動機関(エンジン)では旧来の一般形気動車と同程度の走行性能にしかならなかったため、JR九州ではキハ40系のエンジンを換装する工事が他社に先駆けて実施されました。
キハ40形2000番代の場合、1990〜1993(平成2〜5)年に当時非電化だった篠栗線用として360PSのエンジンに換装された9両は番号そのままで“キハ140”形に形式変更されました。
1997(平成9)年に、電子制御式燃料噴射装置による燃料直噴式への改造などを施して出力増強を図った2両がキハ40形7000番代に改番され、その後は300PSのエンジンに換装する工事が進められてキハ40形8000番代に改番された。
キハ40形7000番代の2両もエンジンが換装されて8000番代に改番されたため、7000番代は消滅しました。
JR九州の非電化区間は勾配区間が多くほとんどの2000番代が高出力車に改造されたため、オリジナル番号で残る2000番代は5両だけとなりました。
そのため、JR九州ではキハ40形2000番代は稀少区分です。
LED式の行先表示器を取り付けた香椎線用のキハ40形2000番代(キハ40 2037)は昨年(2017年)1月に撮影しましたが、一般仕様の2000番代車は未撮影でした。
鹿児島車両センター(鹿カコ)にはキハ40形2000番代が2両配置されていますが、片運転台のキハ47形と共通で運用されることが多いので、これを追いかけるのは至難の業です。
でも、1/9(火)は運よく単行列車で キハ40 2105 が撮影できたので、地味に大きな成果が得られたと満足しています。
些細なことですが、こういう地道な活動が大事ですからね…
これからも、キハ40系が当たり前に見られるときに撮影していきたいと思います。
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