鉄道ファン12月号で“813系 全形式全番台 (2)”を執筆しました(写真は福北ゆたか線仕様の クハ813-1003)
“813系 全形式・全番台 (2)”の執筆を担当した 鉄道ファン2022年12月号(No.740) が、本日(10/21)発売されました。
前号(2022年11月号)に引き続き今回もJR九州の近郊形電車813系を形式写真付きでサクッと概説しました。
“813系 全形式・全番台 (1)”は GTO素子インバータ制御装置を搭載した1次車(0番代)から9次車(300番代)・10次車(サハ813形400番代)までを対象としましたが、今回の“813系 全形式・全番台 (2)”は、インバータ装置のスイッチング素子を半導体素子のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に変更した11〜13次車(1000・1100番代)と、昨年(2021年)3月から始まった輸送力向上工事(座席の一部撤去)施工車などの改番・改造車(2100・2200・3000・3100・3400・3500番代)を8ページの枠に盛り込みました。
輸送力向上工事施工車のバリエーションはこの1年ちょっとで膨れ上がり、撮りためた形式写真では網羅できなかったので、先月(2022年9月)に撮影した写真も掲載しました。
オリジナルの番台区分だけでも複雑な813系なのに、工事施工車の登場により番台区分はさらに複雑になってしまったので、今回は番台区分と編成図を組み合わせた編成変遷図を描いてみました。
前後編の2冊が揃ったらJR九州813系の車両ガイドブックが完結するように執筆しましたので、書店などで見掛けたら手に取っていただけたら嬉しいです。
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このブログには“人気記事”というコーナーがあります。
アクセス数の多いベスト10がサムネイル画像付きで表示される、それです。
ベスト10は鉄道趣味界のニュースによって左右されますが、ブログの管理画面に表示されるベスト30を見ていると、ブームなどの影響を受けずいつも上位付近にランキングされる記事があるのです。
注目されている列車や人気形式、人気路線、カメラ・レンズ・三脚などの機材… アクセス数が増える要素が思い当たるものが多いですが、何故かいつもベスト30にランクインする記事があります。
それは、「福北ゆたか線仕様となった唯一の813系200番代(クモハ813-228)」。
座席の一部撤去が完了した現在、クモハ813-228 を含むチクRG228編成は唯一の813系200番代となったので、最近になってアクセス数が増えたのなら納得しますが、アクセス数が多い状態は何年も前から続いていました。
Nゲージの改良品が発売されたタイミングともズレていますから、これといった理由は思い当たりません。
直方車両センター(本チク)配置の福北ゆたか線仕様車は鮮やかな813系オリジナル塗色とは違うので、隠れた人気車両だったのかも知れませんね〜
鉄道ファン2022年12月号(No.740)の“813系 全形式・全番台 (2)”でも福北ゆたか線仕様の813系1000番代を掲載しています。
編集さんたっての希望でオリジナル塗色の1000番代を掲載したいというお話しで、形式写真仲間の横山さんと冨田さんに協力してもらいましたので、1000番代は3形式とも2種類の塗色が並んだ華やいだパートとなりました。
塗色が異なるだけでこんなに雰囲気が変わるという好例でしょう。
ということで、今回は残念ながら誌面構成の都合上、ボツにせざるを得なかった福北ゆたか線仕様の クハ813-1003(本チク)をアップしたいと思います。
クハ813-1003(本チク) 2017年1月22日 直方駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
813系1000番代は3両編成3本という少数派区分でしたが、オリジナル塗色のときにワンマン運転対応に改造され、2編成は福北ゆたか線仕様に改装。
813系1000・3000番代の編成変遷図
上の変遷図をクリックすると大きく表示されます。
南福岡車両区(本ミフ)に残った1編成は座席の撤去により3000番代に改番されていますので、813系に降りかかった環境変化をすべて受け止めた類い希なグループということになります。
すごいですね〜
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