「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

オリジナルの角形水タンクを搭載しているキハ40形700番代初期車(キハ40 830)

line

9月中旬の青森・北海道遠征ではそれなりの成果が得られましたが、実は当初から計画したものではありませんでした。

 
川部駅のホッパ車(ホキ800形)が全般検査(全検)に入り留置線が空いていることが分かったので、急遽、「ロイヤルエクスプレス北海道クルーズトレイン」のけん引機の撮影を組み合わせて行ったものでした。

これとは別に、ず〜っと前から狙っていたのは川湯温泉まで延長運転する「くしろ湿原ノロッコ号」で、運転日は10/3(土)だけ。

2週間しか間を空けずに渡道するのはどうかと思いましたが、12,000円という格安の“HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス”が限定発売されていましたし、Go To キャンペーンと現地でもらえるお食事クーポンを組み合わせれば宿泊費が実質ほとんどタダになることもあったので、北海道遠征を決行することにしました。

当初は、Go To キャンペーンに東京都が加わる前に道東を回るつもりでしたが、なかなか安定して曇ってくれません。結局、9/30(水)に北海道入りして旭川泊し、翌10/1(木)から撮影することに〜

現地初日(10/1)は6:00発の「ライラック4号」で深川に向かい、前回の遠征で晴れてしまった留萌線のキハ54形500番代を撮り直し、さらに滝川まで南下して根室本線の滝川口運用に入っているキハ40形(700・1700番代)を撮ることにしました。

 
現在、根室本線は、2016(平成28)年8月の台風の影響で東鹿越〜新得間が不通になっています。
そのため、滝川口の滝川〜富良野〜東鹿越間は区間内で折り返し運転されています。

同区間は釧路運輸車両所(釧クシ)のキハ40形が受け持っていましたが、根室本線が分断されて検査や車両交換などで釧クシに回送するのが困難だったため、2020(令和2)年3月改正から滝川〜東鹿越間は旭川運転所(旭アサ)に移管され、これに合わせて釧クシなどから6両のキハ40形が旭アサに転入しました。

 
9月中旬の北海道遠征で滝川〜東鹿越間のキハ40形の運用状況を確認したところ、ここに入っているキハ40形は6両のみで、旭川・北見地区とは運用が分けられているようです。

しかも、キハ40形700番代初期車のうち2両または3両が滝川口運用に入っているみたいだったので、6両すべてが撮影できるようにお昼前まで滝川駅に滞在することにしました。

 
いつものように前置きが長くなりましたが、5時間ほど滝川駅にいるつもりで臨みましたが、7:31着で2両編成の 2472D がなんとなんと2両ともキハ40形700番代初期車の キハ40 828 と キハ40 830。

到着後にドアを締め切って数分間停車していたので、引き上げるまでは完全に一人撮影会でした。

 
滝川駅に到着した根室本線の 2472D

滝川駅に到着した根室本線の 2472D  2020年10月1日

 

しかも、2両のうち1両は水タンクのキセ(カバー)が角形オリジナルの キハ40 830 です。

 
苗穂車両所(札ナホ)にH100形が投入された関係で、初期車はもちろんのこと余剰となったキハ40形700番代が淘汰されたため、角形水タンクを搭載するキハ40形700番代の稼働車は残り3両…

そのうちの1両があっさり水タンク側から撮影できてしまいました。

こんな感じです〜

1977(昭和52)年製の キハ40 105 を1994(平成6)年にワンマン運転対応に改造した キハ40 830(旭アサ)です。

 
キハ40 830

キハ40 830(旭アサ)  2020年10月1日 滝川駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

昭和50年度第3次債務の負担で製造されたグループの一員なので、昭和53年度第2次債務車以降とは細かい部分で仕様が異なります。

台車は、雪詰まりが懸念されているペデスタル式の DT44(TR227)、

トイレの水揚げ装置がトイレ外にあるため、客室の狭窓が両端に配置されてスッキリ。

それ以外にも、開口部の端部が角張った形状のスカートを装備し、屋根上に搭載された水タンクのキセ(カバー)が角張っているなど、このグループのみに見られる特徴があります。

 
ほとんどの初期車は水タンク(のキセ)がカマボコ形のものに交換されましたが、奇跡的に交換されなかった車両がまだ旭アサに現存しています。

ただ、野性動物との衝突対策として乗務員室(運転室)上部助士席側の屋根に警笛が取り付けられたため、オリジナルのタイフォンは撤去されましたが、これは仕方ないですね…

 
角形水タンクを搭載する初期車は3月ダイヤ改正までに運用から離脱すると思われるので、今回の遠征でなんとかギリギリに撮れました。

上述のように滝川口運用に入っているだろうと予想して滝川駅に来ましたが、1時間も滞在せずにあっさり撮影終了。

 
お昼までここに居て、残りの時間は移動しかできないと覚悟してましたが、滝川 7:55発の「オホーツク1号」に間に合ってしまったので、午後からは前回の遠征のように遠軽に入るキハ183系と普通のキハ40形(700・1700番代)を撮ることにしました。

「オホーツク1号」に乗ってから運用状況を調べてみると、未撮影だった苗穂転属後のキハ182形500番代(指定席仕様車)が撮れそうだったので、旭川では降りずにそのまま遠軽に向かいました。

 
遠軽での成果については次回アップいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントの更新情報

トラックバックURL: https://www.train-books.net/jrn_kiha40_830/trackback/

Recommended book

店長おすすめの鉄道本

JR各社の車両写真を撮るときに、JR車両配置表や編成両数表が手元になると大変便利です。店長もこれらの情報をもとに形式写真を撮影しています。

writing book

店長執筆の鉄道本

撮りためた国鉄形およびJR各社の車両写真をガイドブックや車両紹介コーナーのかたちで掲載しています。いずれも、形式区分の解説、形式写真、形式図、編成表などをまとめた入門書になってます。

トレインブックス

鉄道書籍や、鉄道ファン、鉄道ピクトリアルなどの鉄道雑誌がいつでも揃う鉄道専門のオンライン古本屋

国鉄型車両ファイル

PAGE TOP