2020年3月ダイヤ改正について(写真はキハ400形に改番されなかった キハ40 789)
先週の金曜日(12/13)、JRグループは2020(令和2)年3月ダイヤ改正についての発表がありました。
JR各社および支社からの発表(PDFファイル)に一通り直接リンクを貼りましたので、是非ご活用ください。
JR東日本(全体)
JR東日本(盛岡支社)
JR東日本(秋田支社)
JR東日本(仙台支社)
JR東日本(新潟支社)
JR東日本(高崎支社)
JR東日本(水戸支社)
JR東日本(千葉支社)
JR東日本(八王子支社《多摩版》)
JR東日本(八王子支社《甲府版》)
JR東日本(長野支社)
JR西日本(全体)
JR西日本(金沢支社)
JR西日本(近畿統括本部)
JR西日本(和歌山支社)
JR西日本(福知山支社)
JR西日本(米子支社)
JR西日本(岡山支社)
JR西日本(広島支社)
JR西日本(新幹線管理本部・福岡支社)
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今回も新幹線開業をともなう大規模な改正ではありませんが、東海道新幹線で「のぞみ」を最大毎時10本から12本に増やし、札幌地区でも快速「エアポート」を毎時4本から5本に増発するなど、利用者の多い列車を大幅増強するしっかりした内容になっているようです。
車両関係で見ると、目玉となる新形車両の登場は「サフィール踊り子」のE261系くらいしかありません。
一方、老朽車両の置き替えについては、JR東日本の新潟・仙台支社のキハ40系がGV-E400系の本格投入によって只見線(小出〜只見間)を除いてすべて淘汰され、紀勢本線(きのくに線)にわずかに残っていた113系も227系1000番代に置き替えられるようです。
また、長崎地区のキハ66系もYC1系の投入で一部置き替えられるようです。
車両関係で目に付いた箇所を抜き出してみましたが、こんな感じになりました。
- 特急「おおぞら」の半数をキハ283系からキハ261系(1000番代)に置き替え
- 函館本線(長万部〜小樽間、通称:山線)のキハ40形を電気式気動車H100形に置き替え(キハ150形は他線区に転用)
- 特急「サフィール踊り子」の新設(E261系の登場、251系「SV踊り子」の廃止)
- 新潟地区のキハ40形を電気式気動車GV-E400系に置き替え
- 磐越西線に指定席車両の導入(快速「あいづ」の運転開始)
- 只見線にキハE120形を投入
- 特急「はるか」に271系投入
- きのくに線(御坊〜紀伊田辺間)の113系(近ヒネ)を227系(1000番代)に置き替え
- 福岡・北九州地区に821系を追加投入
- 長崎地区にハイブリッド車両YC1系を投入
キハ40系淘汰の波が少しずつ加速しているようですが、延命40N工事を実施したJR西日本にはまだ届いてないようです。103系や113・115系と同じような流れですね…
新津運輸区(新ニツ)のキハ40系は置き替えられますが、只見線の復旧時期の関係で只見〜小出間を受け持つ数両は今回は淘汰されません。
男鹿線にEV-E801系が追加投入されることが先日発表されましたので、JR東日本管内でキハ40系が残るのは津軽線と五能線だけになりそうです。
JR北海道も2020・2021(令和2・3)年度にH100形を60両導入すると発表していますので、予備車の保有低減化の効果も合わせて考えると、3年後あたりには延命改造を施したキハ40形1700番代がわずかに残る程度までキハ40形は少なくなるかも知れません。
すでにJR東海のキハ40系は全廃となっているので、あと数年も経つと東日本方面では過去の形式となりそうです。
でも、今ならまだキハ40系は多数派形式です。
マクロ的に見れば、国鉄時代の面影をもった車両はいっぱい残っています。
ミクロ的に見ると、地域ごとに細かな違いが見られるので、これほど面白い形式はありません。
かつての蒸気機関車や旧形国電のような世界が今でも日本中に残っているのです。
これから2年くらいが勝負です。
さまざまなタイプのキハ40系が残っているうちに記録してみては如何でしょうか?
ということで、今回はいつの間にか廃車されてしまった地味に珍しいキハ40形、苫小牧運転所(札トマ)に配置されていた キハ40 789 をアップしたいと思います。
すでにこちらにアップ済みですが、唯一無二の車両なので現場っぽい雰囲気で撮影したものをアップします。なんてことはなくて、隣接している駐車場から撮っただけなんですけどね…
本来なら反対側も撮っておきたかったのですが、残念ながらそのような機会には恵まれませんでした。
キハ40 789(札トマ) 2016年5月6日 苫小牧運転所
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
1988(昭和63)年に急行「宗谷」「天北」用としてキハ40形100番代の9両がキハ400形に改造されましたが、そのときに一般用の客室と車体塗色はそのままで機関と変速機が換装された高出力改造車 キハ40 150 をワンマン対応に再改造した車両です。
札トマで唯一の700番代(非延命工事施工車)として配置されていましたが、2018(平成30)年4月に廃車されてしまいました。
キハ400形からの改造車となるキハ40形330番代も事業用として残る2両しか現役車両がいませんので、現場でも保守が大変だったのでしょうね。
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