「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

つい最近落成したばかりのキハ75形1300番代(キハ75-1303)

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引っ越しが終わって1万数千冊の在庫を移動してホッとしたところ、何とか日常の作業ができるレベルまで整理が付いていたので、連日の曇り空を味方に付けるため、1ヶ月ぶりに岐阜遠征に行ってきました。

ターゲットは、美濃太田車両区(海ミオ)で唯一撮り逃した1区分1両のキハ40形5500番代、キハ44 5501 です。

ただ、この1両のために時間とお金を使うのはもったいないので、ダイヤ改正絡みで地味に登場したキハ75形のいくつかの派生区分、そして気が付けば登場してから20年も経ったキハ85の先行量産車に相当する1次車、これらの車両も絡めていつものように車中泊で行ってきました。

 
 * * *

 
キハ75形は快速「みえ」用として1993(平成5)年から1999(平成11)年にかけて製造された形式で、3種類の2両編成が合計20本(40両)が製造されました。

近鉄名古屋線と競合する線区で使用される快速列車専用の車両ですので、オール転換クロスシートの豪華仕様なのはすべてのキハ75形に共通しています。

1次車で非ワンマンのキハ75形0番代(鳥羽・新宮方)と100番代(名古屋方)は現在も快速「みえ」で運用されていますが、2次車のうち非ワンマンのキハ75形200番代(鳥羽・新宮・下呂・多治見方)と300番代(名古屋・岐阜方)は2両編成2本を残してその他の車両は名古屋車両区(海ナコ)から海ミオに転属し、ワンマン化対応車のキハ75形400番代(下呂・多治見方)と500番代(岐阜方)はすべて海ミオに転属してキハ11形やキハ40系の置き替えに転用されました。

 
この転用劇で追い出されるキハ40系を先月までは一生懸命撮影していましたが、こんどは高山本線・太多線にやってきたキハ75形に新たな動きがあったのでした。

もともとワンマン対応であったキハ75形400・500番代が3400・3500番代に改番され、海ミオに転属後も非ワンマンのままであった一部のキハ75形200・300番代がキハ75形1200・1300番代に改番されたのです。

高山本線・太多線への転用を見越してキハ75形200・300番代をワンマン対応に改造したキハ75形3200・3300番代も海ミオに配置されているので、キハ75形は313系に負けず劣らずの多区分形式に。

 
この転用劇でキハ75形1200・1300番代が登場したのが耐寒耐雪構造への改造なのかどうかは、鉄道雑誌等で扱われるまでは分かりませんが、いずれにしても海ミオ界隈は区分がゴチャゴチャになったため趣味的には面白い状況になっています。

瞬間的なことなのかも知れませんが、キハ75形は総勢40両足らずなのに 0・100・200・300・400・500・1300・1400・3200・3300・3400・3500番代が存在していますからね。

 
今回はこの混沌としたキハ75形の中から数日前から運用に入ったキハ75形1300番代の形式写真をアップしたいと思います。

こういう地味な改造や改番は施工されてもプレス発表がないのでなかなか形式写真が公になりませんので、こういう写真は恐らく本邦初公開となるでしょう。

 
キハ75-1303

キハ75-1303(海ミオ)  2015年4月7日 美濃太田駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

キハ75形は2両固定編成ではなくて1両ずつバラで運用できるので、今回の写真のように【キハ75-305 + キハ75-205】の岐阜方に キハ75-1303 が増結されて3両編成で朝夕の通学ラッシュに対応した列車で使用されています。

3両編成は非ワンマン列車限定ですので、近いうちにキハ75形200・300番代は連結されなくなってキハ75形1200・1300番代に整理されるかも知れません。

 
ほんの1ヶ月前まではキハ11形が走っていたとは思ないほど車両が豪華になりました。

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