おもに日豊本線で活躍する1区分1両のクハ812形3000番代(クハ812-3001)
少々あいだが空いてしまいましたが、今回は先月下旬の九州遠征2日目(4/22)の続きの話しです。
といっても、夕方ギリギリ暗くなり始める前に撮影した813系3000番代はこんな感じでしたよ、ということで。
鹿児島本線や日豊本線を走る一般的な813系のうち普通顔の偶数向き先頭車は、ほとんどが電動車の“クモハ813”形です。しかし、その中でRM3001編成の1本だけは“クハ812”形を連結しています。
VVVFインバータ制御装置のスイッチング素子が GTOサイリスタ から IGBT に変わった2005(平成17)年に編成構成が TAc-T-Mc から Tc-M-Tc’ に変わり、それまでクモハ813形が連結されていた偶数向きにクハ812形が入りました。
このときに投入されたのが11次車の1000番代で、3両編成3本だけの少数派となりました。
11次車 1000番代に続く増備車12・13次車の1100番代は前頭部が大きくなったため、普通顔のクハ812形を連結する813系は3編成のみで終了しました。
813系1000番代は少数派区分にもかかわらず3編成のうち2編成が福北ゆたか線(筑豊本線・篠栗線)に転用、ガンメタ系に塗色変更されて直方車両センター(本チク)に転出したため、真っ赤な普通顔のオリジナルタイプはトップナンバーのRM1001編成だけに。
そんな貴重なRM1001編成でしたが、こんどは2022(令和4)年3月に座席を一部撤去し、2000をプラスした3000番代に改番。現存する1000番代は、本チクの2編成のみとなりました。
813系11次車編成の変遷
上の編成変遷図をクリックすると大きく表示されます。
西九州新幹線(武雄温泉〜長崎間)開業をともなう2022(令和4)年9月のダイヤ改正で、南福岡車両区(本ミフ)の813系ワンマン対応車が大分地区を含む日豊本線の運用に集結したため、ワンマン対応車を以前のように鹿児島本線鳥栖駅で撮るのが難しくなってしまいました。
その直前に鉄道ファン誌の“813系 全形式全番台”の関係でほとんどの形式区分を撮影しましたが、残念ながら3000番代(ミフRM3001編成)の3両だけはタイミングが合わず未撮影のまま。
その後、同ダイヤ改正でワンマン対応車限定の運用が増えたのと、JR九州管内の雑草放置の関係で日豊本線運用車を追いかけるのが難しくなったので、813系3000番代の撮影は諦めてしまいました。
前振りが長くなりましたが、そんな貴重な813系3000番代のうち偶数側の2両が今回の遠征中に門司港駅で撮れてしまいました。
稀少車に巡り逢えるのはラッキーなこと。しかも、発着番線を調べるために立ち寄った駅で撮れるのは珍しいことなので、今回は813系3000番代の クハ812-3001(本ミフ)をアップしたいと思います。
普通顔の偶数(下り)向き先頭車なのに、正面左上の編成番号標記(“R3001”)が黄色い唯一の車両です。
クハ812-3001(本ミフ) 2024年4月22日 門司港駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
九州遠征2日目(4/22)だけは珍しい車両が朝から夕方まで撮れましたが、それ以外は完全に惨敗。
でも、珍車の撮影に撮られる時間と労力を考えるとコスパもそんなに悪くないので、遠征に出掛けて正解だったと思います。
813系3000番代の運用が分かったので翌日(4/23)に新たな撮影地を見付け、未撮影として残った クハ813-3001 の撮影に臨みましたが、現車を前に雨のため撮影できませんでした ☂
気象庁のアメダスと国交省の XRAIN がまったくアテにならないと、手の施しようがないですね…
まぁ〜、ここは冬になれば雑草が落ち着きそうな場所なので、観光特急「かんぱち・いちろく」の2R系撮影を兼ねて再訪したいと思います。
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