鹿児島本線で自動運転の実証実験に使用されているBEC819系5100番代(クハBEC818-5106)
以前からウォッチングしていた佐世保車両センター(崎サキ)の YC1-1001 が中間封じ込めから解放されたのと、雑草が生い茂る前に鳥栖を再訪したいと思い、急遽、株主優待券の消化を兼ねて九州遠征に出掛けました。
早朝から鳥栖駅で粘りたかったので前乗りして臨みましたが、すでに雑草は一部のエリアで伸び放題… しかも、撮影初日(4/21)はどこも雨 ☂
結局、九州には3日間ほど滞在しましたが、満足に撮影できたのは撮影2日目(4/22)だけ。非常にコスパの悪い遠征となりました。
遠征全体を振り返るとそんな評価になりますが、撮影2日目は近年まれにみる豊作というか、この日だけを見るとまるで珍車ハンターと言えるほどの大収穫でした。
4/22(月)だけで、長崎地区でYC1形の量産先行車 YC1-1 と YC1-1001 をそれぞれ別々の駅で撮影し、「かもめ」「かもめリレー」「ソニック」を乗り継いでお昼過ぎに遠賀川で“RED EYE”のクモハ811-7609(←これは撮り直し)と筑豊本線(若松線)・香椎線の共通予備車を自動運転対応に改造したばかりのZG5106編成の クハBEC818-5106 を撮影。
その後、門司港へ移動したら クモハ813-3503(←これも撮り直し)に遭遇。
日の入り前の最後のチャンスにはRM3001編成が入線。
これはラッキー!ということで、モハ813-3001 と クハ812-3001 をいただきました。
遠征中の3日間は天気予報が当たらないし、気象庁のアメダスと国交省の XRAIN もアテにならず、撮影に影響がありそうな降水量0mmの雨が何処で降っているか分からない状況でしたが、撮影2日目だけは勘が当たったということです。
かなり予算をオーバーした遠征となりましたが、1形式番代1両の珍車ばかり6両も撮れたのでヨシとしましょう〜
撮影3日目(4/23)に813系3000番代を追いかけて偶数向きの クハ812-3001 を撮りましたが、こちらは雨のもとでNG。
しかし、日豊本線内で新たな撮影地を見付けることができたので、これから延びてくる雑草が枯れたあとに再訪して押さえたいと思います。
* * *
ということで、今回はこの3月に自動運転対応に改造したばかりの筑豊本線(若松線)・香椎線の共通予備車(ZG5106編成)の クハBEC818-5106(本チク)をアップしたいと思います。
同車を含むZG5106編成は、鹿児島本線での自動列車運転支援装置を用いた実証運転(折尾〜博多~二日市間)で使用されています。
クハBEC818-5106(本チク) 2024年4月22日 遠賀川駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
3月16日ダイヤ改正でGOA2.5レベルの自動運転が香椎線で始まりましたが、これとは別に鹿児島本線の営業列車でも自動列車運転支援装置の実証運転が始まりました。
BEC819系を2本繋いだ4両編成が区間内をほぼ2往復するだけですが、2025(令和7)年度末までに導入する予定とのことなので、本格導入が見えてきたらBEC819系が増備されるのでしょうかね〜
ただ、今回の実証運転はこれまで香椎駅でお昼寝していた“DENCHA”ことBEC819系5300番代を活用したスジです。
香椎線のお昼寝運用はまだ何本かあったので、鹿児島本線で自動運転が本格導入されても、しばらくはBEC819系を増備せずに、折尾〜博多間の普通列車など区間快速の連絡列車に限定されるかも知れませんね〜
それにしても、ZG5106編成の クハBEC818-5106 は2017(平成29)年2月に クハBEC818-6 として新造された比較的新しい車両なのに、2018(平成30)年12月に香椎線乗り入れ対応に改造して クハBEC818-106 に。
そして、こんどは香椎線用として自動列車運転支援装置を取り付けて クハBEC818-5106 に改番ですからね…
未改造のZG107編成の2両も同装置を取り付けると思われるので、BEC819系100番代の2形式はあっさり廃区分となるでしょう。
あと、今回の遠征で クハBEC818-5106 を撮影して気になったのですが、この車両は主回路蓄電池の形状がほかと違うんですよね〜
クハBEC818-5106 の種車にあたる クハBEC818-6(→ クハBEC818-107)と同じ日に日立製作所で落成した クハBEC818-7 を改造した クハBEC818-107 と比較してみても、やっぱり形状が違います。
クハBEC818-5106の主回路蓄電池(2-4位側) 2024年4月22日
クハBEC818-107の主回路蓄電池(2-4位側) 2020年4月20日
これが後年改造によるものか、落成当初から違うのか分かりません。
BEC819系は車齢がまだ浅いにもかかわらず番代区分が多いですし、車両番号の標記位置が定まっていなかったりとなかなか面白い車両ですね〜
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