肥薩線などで使用されていた自動変速機搭載車の キハ40 8126
JR九州は、販売開始直後に完売したという人気企画だった“気動車キハ40形運転操縦体験”を2月4日にも追加開催すると発表しました。
前回募集した12月17日と1月21日の開催分(各日12名・合計24名分)は約8分で完売してますので、今回もすぐに売り切れ必至でしょうね〜
と思って販売サイトを確認しましたが、予想通り既に売り切れ。
すごいですね〜
運転操縦体験で使用される車両は、この発表に書いてあるとおり熊本車両センター(熊クマ)の キハ40 8126 です。
熊本のキハ40形とキハ140形は三角線や豊肥本線などで使用されていましたが、昨年(2022年)9月23日のダイヤ改正で両運転台車のキハ220形が大分車両センター(分オイ)から2両転属入し、さらに列車の減車が実施されたため定期運用がなくなってしまいました。
ダイヤ改正後、キハ40 8102 と キハ140 2040 は直方車両センター(本チク)に転属、キハ40 8103 は川尻に疎開留置されましたが、この キハ40 8126 だけは小倉総合車両センターに回送されました。
この キハ40 8126(熊クマ)ですが、令和2年7月豪雨の直前に肥薩線で撮っていたような気がしたので、探してみたらありました!
こんな感じです。
どうでしょうか?
キハ40 8126(熊クマ) 2020年4月17日 坂本駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
写真の向こう側のことですが、キハ40 8126 のトイレ窓は原形のまま…
そして、山岳区間の多い肥薩線で使用されていたので、前照灯はLEDランプに交換済み。
LED化されている キハ40 8126 の前照灯
LED化されていない キハ140 2040 と見比べれば、その違いが分かると思います。
逆サイドの写真だからかも知れませんが、屋根上の無線アンテナの取り付け位置も違うみたいです…
キハ140 2040 の前照灯
天草グルメ快速「おこしき」のヘッドマークを掲出して三角線内を走っていた時期があるので、貫通扉にヘッドマークを引っ掛けるステーが取り付けられています。
そして、3位側の標識灯掛けには獣害対策のスピーカーが固定されています。
写真では分かりにくいですが、いちばん上の銘板は溶接した板の上に取り付けられています。
しかも、平成一桁の“改造 小倉工場”の銘板を無理矢理“平成10年”に仕立てているので、“10”の文字がキツキツ…
キハ40 8126 の3位妻部
かなり個性派の キハ40 8126 ですが、1999(平成11)年に駆動用機関(エンジン)をコマツ製の SA6D125-H-1A に換装し、液体変速機もコマツ製の自動変速式 KTF3335A-3A(変速2段・直結3段)に交換しているので、JR九州では珍しい自動変速機搭載車となっています(キハ40 8103 と同車の2両のみ)。
変直ハンドルを操作しなくても自動進段する、クルマで例えるとオートマ車です。
ハンドル操作が一つ少ないので、運転操縦体験会に抜擢されたのかも知れませんね〜
確認するべきハンドルが一つ少ないですから。
キハ40形8000番代を名乗っていますが、元を辿れば1981(昭和56)年2月に新潟鐵工所で製造された キハ40 2126 です。
早岐 → 唐津 → 直方 → 熊本と渡り歩いた車齢40年ちょっとの大ベテラン。
恐らくここで解体処分になると思うので、それまでは最後のご奉公としてたくさんの鉄道ファンを呼んで、実際の車両を運転操縦するという皆さんの夢を叶えてほしいですね。
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