「スーパー北斗」の札幌方に連結されていた試作車(キハ281-901)
先月の話しですが、7月13日にJR北海道から車両の置き替えに関する発表がありました。
・キハ281系車両の定期運行終了(2022〈令和4〉年9月)
・キハ183系定期運行終了(2022〈令和4〉年度中)
・“ノースレインボーエクスプレス”編成の運行終了(2023〈令和5〉年春)
特急「オホーツク」「大雪」で使用されているキハ183系(N183・NN183系)は2022(令和4)年度中に引退し、今年(2022年)3月に「おおぞら」から撤退していたキハ283系に置き替えられます。
1992(平成4)年製のリゾート編成“ノースレインボーエクスプレス”(キハ183系5200番代)は、2023(令和5)年春をもって引退。
1992・1993(平成4・5)年製のキハ281系は一足早く2022(令和4)年9月30日を最後に特急「北斗」の定期運用から離脱し、同列車はキハ261系1000番代に統一されます。
ある程度予想されていた内容ですが、キハ281系がダイヤ改正を待たずに引退するとは思っていませんでした。
いっぺんに2系統の特急列車を置き替えるのを避けたかったのでしょうか?
それとも、冬季の車両運用のため早めに車種統一しておくためなのかな?
などと思っていましたが、どうもそれだけが理由ではなさそうです…
ブログ“北海道の鉄道情報局”によると、五稜郭車両所が2023(令和5)年3月に閉鎖されるので、閉鎖される前にキハ281系の解体を終えておくためではないか、とのこと。
※ その後、日本経済新聞や地元紙などで報道されました。
2022(令和4)年4月1日時点で、キハ281系は27両が函館運輸所(函ハコ)に在籍。
しかし、キハ281系の運用数は2019(平成31)年3月ダイヤ改正で2/3に減少し、2021(令和3)年3月改正で編成両数は7両から5両へと短くなりました。
コロナ禍の影響による減車です…
この減車により、増結のない時期なら、10両プラス予備車だけで運用が賄ってしまうまで所要両数は減少しました。
そういう背景があるからだと思いますが、最近になって キハ281-4 と キハ280-4・104・107 の4両が解体のため五稜郭車両所に回送されました。
苗穂車両所や釧路運輸車両所は老朽廃車となったキハ40形やキハ183系の解体作業で忙しいので、キハ281系の解体にまで手が回らないでしょう…
ならば、五稜郭車両所にはキハ281系の解体に専念してもらおう、そうなるのが当然の流れですよね〜
ということで、今回は9月30日の引退を前に少しずつ廃車・解体が進んでいるキハ281系の車両をアップしたいと思います。
前頭部側面のロゴマークを新製当初の“HEAT 281”に戻すことが発表されている試作車、キハ281-901(函ハコ)です。
キハ281-901(函ハコ) 2015年7月1日 函館駅付近
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
実は、キハ281-901 をこちらにアップするのは2回目です。
キハ281系の引退が発表されてから“キハ281-901”のキーワードで訪れる方が多いようなので、以前アップしていた写真とは反対側の1-3位側をお届けしました。
2枚の写真のあいだに約3年の開きがありますが、このあいだに正面の貫通ホロアダプターの形状が変更されていることが分かりました。
キハ281-901のホロ下部 2015年7月1日 撮影
キハ281-901のホロ下部 2018年4月3日 撮影
2015(平成27)年7月に撮影した写真には貫通ホロアダプター下部に四角い部品が取り付けられていましたが、2018(平成30)年4月に撮影した写真にはその部品がありませんね〜
いつの時期にどういう目的で変更されたのか分かりませんが、いつの間にかスッキリしたホロアダプターに変わっていました。
気が付きませんでした…
既にキハ281-901のロゴマークは“HEAT 281”に戻されているようなので、明後日(8/29)からの運用入りを楽しみにしたいと思います。
9月中になんとか渡道して、“HEAT 281”マークに貫通ホロアダプターというデビュー当時とはちょっと違う“?”な姿となった同車を撮りたいと思います。
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