「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

形式写真の垂直合わせ (1)

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写真を撮ろうと思ったら、まず「どこから撮るか」が大問題です。

駅撮り形式写真の場合、だいたい自分好みの構図が決まっているので、制約がなければ好みの構図になるように三脚をセットします。

でも、構図決めの前に意外に大変なのは、被写体の垂直合わせです。被写体とは、もちろん鉄道車両です。

風景などを撮る場合は水準器を使いますが、鉄道車両が停車している場所は水平な場所とは限らないこと、レールに傾きがあるなどの理由で、車体自体が傾いていることの方が多いのです。なので、私は雲台に内蔵されている水準器を確認しますが、補助的に見るだけです。建築写真と共通点が多いのでは、と思っています。
一般的に、車体の断面形状は縦方向が垂直になっています。裾部分に絞りがある車両(近郊形・急行形車両など)でも、腰部より上部は垂直です。そのため、車体の側窓、扉、妻面の縦樋(雨樋)、どの部分も縦方向が垂直になっているので、苦労することなく垂直合わせができます。

 

クハ103-180

クハ103-180(大ナラ) 2010年6月29日 長池駅

 

赤線の各箇所で垂直合わせをします

車体各部に垂直成分が見えるので、垂直合わせが楽です!

 

車体上半部を少し絞っている特急形車両は、側窓がいくらあっても同部で垂直合わせができないので、妻面の縦樋や手すり位置で垂直合わせを行います。垂直合わせのポイントが少ないので苦労します。

 

サロ183-1115

サロ183-1115(千マリ) 2006年9月17日 甲府駅

 

車体の垂直成分は妻面の縦樋と手すり位置くらいです

車体の垂直成分は妻面の縦樋と手すり位置くらいです

 

このような感じで垂直合わせをするので、カメラの高さは縦樋の中心部に合わせて三脚を調整しています。地形や構造物、三脚など、さまざま制約でカメラ高さが調整できないときは、上すぼみや下すぼみを考慮しながら垂直合わせをすることで構図を微調整しています。

 

機関車などで迫力を持たせた形式写真にしたい場合はカメラを低めにセットし、パンタグラフ付きの中間電動車などではややカメラを高めにして、パンタグラフとその周辺部品の外観が分かるようにするなど、車種に合わせて工夫して撮影することもあります。

“鉄道写真の撮り方”みたいな記事や書籍で軽く扱われることが多い形式写真、仕上がりは平凡な写真ですが、それなりに撮るのは大変なのです。

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