「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

中判デジタルカメラ GFX100S II を購入しました(写真は クハ312-8005)

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もう2ヶ月も前のことになりますが、長年愛用してきたメイン機材のカメラを刷新しました。

 
これまで、デジタル一眼レフカメラ“Nikon D850”に“COSINA Carl Zeiss Milvus 1.4/50 ZF.2”という標準レンズを組み合わせて、8年以上にわたって形式写真を記録してきました。

しかし今回、愛着のあった Nikon D850 からマウントチェンジする決断を下し、富士フイルムのラージフォーマット・ミラーレス一眼カメラの“GFX100S II”を導入することにしました。

 
GFX100S II

富士フイルム公式サイトより引用)

 

デジタルカメラに本格的に切り替えた2010(平成22)年までの約20年間は、中判フィルムカメラの MAMIYA 645 AFD II などを愛用していたため、今回の機材更新は約15年ぶりの“中判回帰”となります。

この15年間は Canon 5D Mark II、Nikon D800E、そして Nikon D850 と35mmフルサイズのデジタル一眼レフカメラを使い続けてきましたが、ラージフォーマットの PENTAX 645D に期待を寄せた時期もありました。

しかし、同システムには35mm換算で50mm相当となる標準レンズがラインナップされなかったため、これまでは D850 で“中判のような緻密さ”をいかに引き出すかを追求してきました。

 
D850 からの機材更新にあたっては、当然 Nikon Z8 も検討しました。

しかし、昨今のミラーレス一眼において高精細な描写性能を求めると、価格は50万円を軽く超えてきます。

その開発コストの多くは、私には必要のない“超高性能なAF”や“秒間数十コマの連写性能”といった、動体撮影のためのリソースに費やされています。

 
止まっている車両を撮る“形式写真”の世界において、それらの進化には本質的なメリットが感じられません。

自分が求めない性能のために高額機を買うことに違和感を抱いていた傍らで、富士フイルムのGFXシリーズは着実に進化を続け、第3世代まで到達していました。

 
また、35mmフルサイズというフォーマット自体の限界も感じていました。

どれだけ画素数を増やしても、イメージセンサー1画素あたりの受光面積という物理的な制約がある限り、拡大率の問題や回折現象の影響から完全に逃れることはできないからです。

 
センサーサイズの比較

 

以前からスナップなどを撮るサブ機として富士フイルムの X-T2 や X-T5 を使い、同社の操作体系にも慣れていたことも背中を押しました。

ちょうど昨年(2025年)末にキャッシュバック・キャンペーンが実施されていたこともあり、思い切って“GFX100S II”の導入に踏み切りました。

 
人生最後の大きな賭けになりますので、AF性能や連写性能の競争から距離を置き、きれいな形式写真を撮ることに全フリする。それが今回の決断の正体です。

 
私にとってはとんでもなく高額なカメラですので、購入したレンズは35mm換算44mm相当の“GF55mm F1.7 R WR”と、同50mm相当の“GF63mm F2.8 R WR”の2本のみ。

GF63mmレンズについては状態のいい中古品がたくさん流通していたので、中古品を購入して少しだけ安く済ませました。

 
 * * *

 

12月中旬にカメラ機材一式が届きましたが、どういうわけかそれから連日の快晴 ☀️…

曇天の下で実写してじっくりレンズの癖などを確認したかったのですが、その前に313系8000番代が御殿場線運用に就くとの情報を確認。
車内整備が行われる運用を狙って沼津まで行ってきました。

 
かつて快速「セントラルライナー」時代にカーテン閉で撮影に苦労した313系8000番代が、いまや沼津駅でこれほど手軽に撮れる時代が来るとは… 時代の流れは不思議なものですね。

車内整備をまめに実施してくれる静岡支社に感謝です。

 
1億200万画素を誇る GFX100S II と GF63mmF2.8 R WR で撮影した元「セントラルライナー」用車両、シスS5編成の クハ312-8005(静シス)をレタッチしてみました。

 
クハ312-8005

クハ312-8005(静シス)  2025年12月25日 沼津駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

まだパンフォーカスを得るための絞り値やピント位置を検証する前でしたが、乗務員扉付近(写真左側)の定員標記のシャープさには目を見張るものがありました。

同部分を等倍で切り出してみると、剥離した「静シス」シール跡と「定員 127」がハッキリ読み取れます。

 
乗務員扉付近の車体標記(GFX100S II + GF63mm F2.8 にて撮影)

乗務員扉付近の車体標記(GFX100S II + GF63mm F2.8 にて撮影)

 

さらに、隣の モハ313-8505(写真右側)の定員標記もご覧の通り。

「定員 141」の文字がしっかり読み取れます。

 
モハ313-8505 の車体標記(GFX100S II + GF63mm F2.8 にて撮影)

モハ313-8505 の車体標記(GFX100S II + GF63mm F2.8 にて撮影)

 

結果的にやや前ピンでの撮影となりましたが、ステンレス車体の標記がこれだけ描き出せていれば、形式写真としてはもう十分すぎるほどです。

しかもこれが、D850 と Milvus 50mm の組み合わせよりも軽い機材で撮れるのですから、驚くほかありません。

 
今回は乗客のいない完璧な条件下でしたが、クハ312形はトイレのある非公式側(1-3位側)も記録しておきたいところ。こんどは朝の沼津止まりにS編成が入るタイミングを狙ってみようと思います。

なお、313系8000番代のS編成は下の編成イラストのとおり、わずか6編成の少数派です。

普段は2500番代のT編成と共通運用で東海道本線の熱海〜豊橋間を走っているため、曇天の沼津止まりという条件に8000番代が重なる確率は非常に低く、撮影の難易度はかなり高めです。

 
313系8000番代 編成表

313系8000番代 編成表

上の編成表をクリックすると大きく表示されます。

 

ちなみに、今回アップしたクハ312形は“8000番代”ですが、編成内のほかの電動車両は“8500番代”を名乗っています。
 
これは313系の3両編成が0.5M方式を採用しているためで、中間電動車モハ313形の主電動機を前位側のみに搭載することで、編成全体のMT比を1:1としているからです。

そのため、電動車両は番号に500をプラスして“8500番代”と区別されているのです。

 
313系の形式番代はほとんど撮り終えていますが、新しい相棒“GFX100S II”で全区分コンプリートを目指し、撮り直しと未撮影分の補完を楽しんでいこうと思います

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