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横須賀・総武快速線で活躍するクハE235形1000番代の電気連結器装備車(クハE235-1007)

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夏冬と青春18きっぷの購入を控えてきましたが、“春に3日の晴れなし”と言われる春くらいは曇りが期待できそうなので、久し振りに青春18きっぷを買いました。

 
でも、折からの睡眠障害が曲者で…

何処へ行くにも早起きが肝腎だというのに、寝付けるのが朝になったりとか、2日間寝られなかったり。

こんな状態では何処へも行けないので、翌日が曇りそうなときは寝るのを諦め、朝一番の列車に乗って日帰りで出掛けるようにしました。

 
とはいっても、始発列車の遅い田園都市線では行ける撮影ポイントがかなり限られます。

徹夜明けでなければクルマを併用して行動範囲を拡げたいところですが、無茶はいけません。

 
それに、キャンプやポタリング(自転車散歩)のシーズンも始まったので、泊まりの遠征をあきらめ、ダイヤ改正後のロケハンを兼ねた日帰りの出撃を何回か繰り返しました。

 
手賀沼を望む RECAMP しょうなん にて(千葉県柏市)

手賀沼を望む RECAMP しょうなん にて(千葉県柏市)

 
泉の森にて(神奈川県大和市)

泉の森にて(神奈川県大和市)

 
キャンプやポタリングを楽しんでいるときに曇ってしまうと精神衛生上よくないですが、こういったレジャーの日は概ねいい天気なのでリフレッシュできています。

今年の春や例年よりも曇る日が少ないような気がしますが、先月の宇都宮出撃を含めて何回か撮影に出掛けていますので、今回は 3/29(火)に総武本線の酒々井で撮影したE235系1000番代の写真をアップしたいと思います。

これから少数派となりそうな電気連結器と自動解結装置を備えたクハE235形1000番代、クラF-07編成の クハE235-1007(横クラ)です。

 
クハE235-1007

クハE235-1007(横クラ)  2022年3月29日 酒々井駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

1980(昭和55)年10月の横須賀線と総武快速線の直通運転開始以来、この区間を担当する車両(113系とE217系、その後継車のE235系)は11両の基本編成に4両付属編成を連結した15両編成で運用されています。

 
しかし、15両に対応しているのは横須賀線は東京〜逗子間のみ。

一方の総武快速線は、内房線の君津、外房線の上総一ノ宮、成田線の成田までです。

 
15両両編成の場合、横須賀線の逗子で付属編成を増解結する関係で、11両基本編成の久里浜方に4両付属編成が連結されます。

E235系1000番代を例に横須賀・総武快速線の15両編成をイラストにするとこんな感じになります。

 
横須賀・総武快速線のE235系15両編成

横須賀・総武快速線のE235系15両編成

上の編成図をクリックすると大きく表示されます。

 

一方、湘南新宿ラインの運転開始以来、横須賀線の西大井〜逗子間は様々な車両が乗り入れるようになりました。

当初は、グリーン車を連結する横須賀・総武快速線主体のE217系とグリーン車のない湘南新宿ラインの211・E231系(1000番代)が混ざったカオスな世界でしたが、2004(平成16)年10月改正までにE231系を増備し、さらにE231系にグリーン車を組み込んだため、西大井〜逗子間の普通列車はグリーン車を連結するE217系とE231系だけに整理されました。

このとき、東北本線(宇都宮線)・高崎線系統のE231系はグリーン車と付属編成の連結位置を東海道本線(東京口)のE231系に合わせたため、横須賀・総武快速線のE217系とはグリーン車連結位置が異なってしまいました。

 
E231系の後継車E233系(3000番代)はE231系(1000番代)とグリーン車と付属編成の連結位置と同じですが、このE233系(3000番代)を例に湘南新宿ラインの15両編成もイラストにしてみました。

一般の乗客にとって付属編成の連結両数や連結位置が違うことくらいはどうでもいいこと。でも、グリーン車の連結位置が異なるのはちょっと…

 
湘南新宿ラインのE233系15両編成

湘南新宿ラインのE233系15両編成

上の編成図をクリックすると大きく表示されます。

 

現在、JR東日本の首都圏エリアでは、改札口を出なければ同一方向でグリーン車を乗り継ぐことができます。

しかし、E217・E235系(1000番代)とE231・E233系(3000番代)のグリーン車の連結位置がこれだけ違うと、戸塚駅などの乗り換え駅では、グリーン車の乗り継ぎのためにホーム内を移動しなければなりません。

これは将来のホームドア設置のためにも大きな問題になってきます。

 
これを解決するためには、横須賀・総武快速線の付属編成の連結両数と連結位置を変更しなくてはなりません。

E235系(1000番代)は将来の編成組み替えを想定していたためすべての先頭車に電気連結器を装備していましたが、この措置が執られたのは2021(令和3)年2月に落成した F-07編成(基本編成)と J-07編成(付属編成)まででした。

 
現実問題として、逗子で増解結する付属編成を留置する電留線が4両編成対応になっていることや(5両化は可能だが、留置できる編成本数が減ってしまう)、千葉側に付属編成を増解結する場合に付属編成を回送したり一旦留置するための引き込み線を増設するには駅周辺の再開発が必要になってしまうことが大きいような気がします。

電留線の改良に着手しなかったとしても、逗子で系統分割するには駅ホームが狭すぎる問題は解決できないので、電気連結器のフル増備はF-07編成(基本編成)と J-07編成(付属編成)で打ち切ったのではないかと思われます。

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