形式写真の垂直合わせ (2)
先日(4/4)、撮影するときの垂直合わせについて少し書きました。
国鉄形車両は前述のように垂直成分が多い車体が多いので垂直合わせにあまり苦労しませんが、キハ181系などのように妻面の縦樋が埋め込まれている車両もあります。
キロ180−4(京キト) 2010年11月2日 和田山駅
この写真のように手前に出入扉がある場合はその部分で垂直合わせをしますが、となりの車両が傾いているとどこが垂直だかわからなくなってしまいます。このようなときは気にせずとにかく撮影するようにしています。時間があるときは別ですけどね。
撮影するとき構図決めに時間が掛かってしまうと、中間停車駅での撮影だと“1両も撮影できないうちに発車する”、そんな悲しい結果に陥りがちです。
そうならないために、形式写真撮影用のカメラはどれもフォーカシングスクリーンをすべて方眼マットに変更してます。ブローニー(中判)の マミヤ645 AFD II と、35mmフルサイズのデジカメはキヤノン EOS 5D Mark II を使用していますが、いずれも購入時に交換しています。
しかし、EOS 5D Mark II はブローニーに比べファインダー小さく(フルサイズなので、一般のAPSサイズの一眼デジカメよりは大きいです)、方眼マットの黒線が非常に細く、しかも高さ方向中心部に黒線がないので、短時間で方眼に合わせて垂直を出すのは至難の業です。
そんなことがあるので、デジカメ全盛期になった今でもフィルム機の マミヤ645 AFD II をメインカメラとして考えています。
なぜ垂直合わせのような些細な話題を2回連続で書いているのか? 実は、4/4(日)に銚子駅で撮影した255系電車は垂直合わせが非常に困難な車両だったからなのです。
いつもならファインダー内の方眼黒線がハッキリしたマミヤ645 AFD II で垂直を合わせるのですが、今回は電池切れでシャッターが切れなかったため、EOS 5D Mark II で構図決めに時間が掛かって大変だったのです。
今回撮影した255系の車体に垂直成分が“ない”ため困ってましたが、よく車体を観察してみると、車端ホロだけは車体断面形状に関係なく垂直に取り付けられているのでした。撮影途中でこのことに気が付いたので、もう一度255系9両編成を1号車から撮り直しました。
サロ255-1(千マリ) 2011年4月2日 銚子駅
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