「ゆうゆうアンパンマンカー」の キロハ186-2(その2)
高徳線・徳島線を走る“アンパンマン列車”には室内をプレイルームなどに改装した「ゆうゆうアンパンマンカー」キロハ186-2 が連結されていますが、このキロハ186形は半室をグリーン室とした2両のみの稀少形式です。
下の形式図のとおり、前位側がグリーン室、後位側が普通室となっているので、短編成でもグリーン車を組み込めるようになっています。
しかし、車両需給の関係で全8両のうち4両がJR九州に売却されて全室普通車(キハ186形)に改造され、JR四国に残った4両のうち2両が2000(平成12)年に「アイランドエクスプレス四国 II」の欧風車両に改造されたため、“キロハ186”は2両だけになってしまいました。
2000系気動車の増備によりキハ185系列車が短編成化&グリーン車不連結化されたため、“キロハ186”は多客期の特急「しおかぜ」以外で出番がなくなってましたが、2002(平成14)年に キロハ186-2 が「ゆうゆうアンパンマンカー」に抜擢されて見事に復活しました。
“キロハ186”の形式のままですが、グリーン室は設けられていません。
旧グリーン室は壁紙やシートモケットなどが“アンパンマン”仕様に取り替えられて、“プレイルーム”で遊ぶ乗客向けの指定席に変更されています。1列分の座席が撤去されてベビーカー置場が設置されたため、定員は24名から20名になりました。
普通室(後位側を撮影、背ズリにアンパンマンが描かれている)
普通室(仕切側を撮影、向こう側にプレイルームが見える)
旧普通室は完全に座席が撤去されて、小さな子どもたちが遊ぶ“プレイルーム”に改装されています。
プレイルーム(前位側から撮影)
うちの子どもたちはもうアンパンマンを卒業してしまいましたが、「ゆうゆうアンパンマンカー」みたいな子どもがいる家族向けの列車が増えると、クルマ社会で暮らしていても「電車に乗ろうよ!」ってことになりますよね。
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