高千穂鉄道からJR九州に譲渡された「海幸山幸」用のキハ125形400番代
3月16日のダイヤ改正を前に積極的に撮影に出ようと天気予報をチェックしていたところ、“DJ鉄道楽ナビ”の臨時列車運転情報に宮崎車両センター(鹿ミサ)の「海幸山幸」編成が鹿児島駅に3分停車する情報が掲載されていたので、これを絡めて2日間ほど九州に遠征してきました。
観光特急「海幸山幸」用のキハ125形400番代は、通常の運転区間(宮崎〜南郷間)ではきれいな構図で形式写真が撮れないので、「海幸山幸」運転日以外の団体臨時列車で撮影できないかウォッチングしていました。
夏場は駅構内の雑草がひどくなるので、この時期に団体列車が運転されないか気にしていたところ、キハ125形400番代とJR西日本のキヤ141系が1時間違いで鹿児島駅に入線することが分かりました。
ちょうどその日の天気予報は一日曇り。
お昼前に鹿児島中央を発てば鳥栖駅で415系1500番代が撮れるだろう、というプランが描けたので、急遽、2/26(火)夜の便で鹿児島入りすることにしました。
撮影当日の2/27(水)は天気予報どおり曇り。
申し分のない形式写真日和のもと、鹿児島駅に定刻どおりキハ125形400番代が入線し、3分間停車してくれました。
数年前から撮影機会を探っていた車両だったので緊張しながら三脚をセットしてシャッターを切りましたが、失敗することなく1号車“山幸”の キハ125-401 と2号車“海幸”の キハ125-402 を撮りました。
約1時間後のキヤ141系は入線時に晴れてしまいましが、こちらは6分停車だったので、停車中に雲が太陽を遮ってくれたときにうまく撮ることができました。
ということで、今回は観光特急「海幸山幸」で使用されているキハ125形400番代の キハ125-401(鹿ミサ)をアップしたいと思います。
キハ125-401(鹿ミサ) 2019年2月27日 鹿児島駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
キハ125形400番代は、2005(平成17)年9月の台風被害により廃線となった第三セクターの高千穂鉄道(旧国鉄高千穂線)のTR-400形(TR-401・TR-402)をJR九州が2009(平成11)年9月に購入した18m級気動車です。
内外装のデザインはドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治氏が担当し、ほかのD&S列車(観光特急)と同様の車内設備に改装されていますが、車体の側面に宮崎名産の木材(飫肥杉)を使用しているのが外観上の特徴となってます。
高千穂鉄道で「トロッコ神楽号」として使用れていた当時、側窓ははめ込みタイプで、座席も木製ベンチがボックス状に並んだものでした。
しかし、JR九州入籍後は側窓が固定窓に変更され、座席も1+2列の回転リクライニングシートに交換されています。
写真の キハ125-401(1号車“山幸”)は後位側(4位側)にバリアフリー対応の大形洋式トイレを追設しているため、定員は21名とやや少なっています。
2号車“海幸”の キハ125-402 はトイレがないので後位側にもリクライニングシートが9名分設置されていますが、同部分を自由席エリアとしているので指定席定員は2両とも21名で揃えられています。
外装の飫肥杉パネルがくすんできたので、表層を削るなどの処置を施して欲しいレベルのように感じます。
窓越しに見える車内の木材がきれいなのですから、そのくらいの手入れはした方がいいでしょうね…
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