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ダイヤ乱れの影響で「北斗6号」に充当された キハ183-406

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ご報告が遅くなりましたが、またまた北海道に遠征してきました。

またか!って感じですが、多客期にしか使用されない車両を追いかけるとなると、どうしても閑散期だけの遠征では撮影が進みません。

ちょうど臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス1号」の使用車両が切り替えられる時期だったので、それを見計らって行ってきました。

 
同列車は、7/31(日)までは“旭山動物園号”編成のキハ183系0番代が、そして8/1(月)からは最近稼働率が低下傾向にあった「クリスタルエクスプレス」のキハ183系5100番代がそれぞれ充当されます。

苫小牧に停泊となる721・733系6両固定編成が撮れれば言うことなし。

8/1(月)の午前中までの滞在中、天気予報どおりに曇ってくれれば一石三鳥も夢ではない、というプラン。

ということで、今回は金曜日(7/29)の晩に現地入りして苫小牧を起点に岩見沢に滞在することにしました。

 
渡道してみたら道内の特急列車は大混乱で、前日(7/28)からの豪雨で「北斗」「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は軒並み運休。

そんな中、新千歳空港から苫小牧への移動中、復旧2番列車となった「北斗19号」のとんでもない編成を目撃してしまいました。

ちょっと簡単に編成図を描いてみましたが、所定の7両編成に対して8両編成。しかもグリーン車の連結はなく、中間車の6両はすべて183系400番代です。
183系400番代は6両のみの小所帯ですが、そのすべての車両が中間に入った編成でした。

 
「北斗19号」の編成表

7月29日の「北斗19号」の編成表(左側が札幌方)

 

編成の両端はキハ183形9550番代で、すべて函館運輸所(函ハコ)に配置された車両だったので、朝からの運休で苗穂運転所(札ナホ)に滞泊していたキハ183系500番代(N183系)が札ナホから函ハコに帰って来られなくなったために、函ハコ側で用意した急ごしらえの8両編成のように思われます。

最近、「オホーツク」にキハ183系400番代が連結されていなかったので、札ナホへの貸し出しが解除されて函ハコに戻っていたのでしょうね。

N183系で唯一の“とかち”色の キハ183-405 も連結されていた、車両ファン垂涎の編成だったのです。

 
キハ183-406 の車体表記

 

本来、札幌行きの「北斗19号」はキハ183系500番代(N183系)を使う運用なので、函ハコに戻るには翌日の「北斗6号」に充てないとなりません。

「北斗6号」のグリーン車が不連結ならば、前日のキハ183系400番代込みの編成が充当されることを意味します。
編成組み替えの可能性もありますが、函ハコ編成なので札ナホ側で編成をいじることはないでしょう。

 
早朝、苫小牧の駅員さんに「北斗6号」のグリーン車について聞いてみたところ、予想どおりの答え。

「グリーン車は連結されません」とのこと…

 
これを逃したら未撮影のキハ183形400番代はしばらく拝めないかも知れない。
ということで、遠征2日目(7/30)はすべての予定を変更し、キハ183形400番代を追いかけることにしました。

追いかけると言っても、登別に先回りして「北斗6号」が入線するのを待つだけ。

苫小牧から登別へは普通列車でも移動できる距離なので、キハ150形に乗ってノンビリ登別に移動しました。

 
昨年以降、登別には何度も足を運んで「北斗」系統のキハ183系やキハ281系を撮影してきましたが、ここに来るといつも晴れ。

イヤな予感がしましたが、今回は珍しく天気予報どおりに概ね曇り。

あとは、予想どおりに「北斗6号」にキハ183系400番代が連結されているか?

車両の差し替えなんてないよ!って気持ちを落ち着かせながら、登別駅ホームのベンチで列車が来るのを待ってました。

 
Twitter で「北斗6号」の状況を確認すると、いつもと編成が違うとのツイートが…

その写真を見る限りでは、編成組み替えもなさそう。

天気もほぼ安定して曇り。

 
すべての条件が珍しく揃ってくれました。

こんなことがあるんですね。

 
9時55分、定刻通りに「北斗6号」が入線。

緊張しながら、後ろから2両目に連結されている“とかち”色の キハ183-405 を撮影。

一部カーテンが閉まっていましたが、何度も撮り直しできる車両ではないので、これでヨシとします。

 
キハ183-406

キハ183-406(函ハコ)  2016年7月30日 登別駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

キハ183-405 は、キハ183系初期形車と共通に運用できるように1986(昭和61)年製の キハ183-505 の機関出力を低減させた改造車です。

もともとサービス電源用の発電装置は搭載していないし、高出力の駆動用機関 DML30HSJ(550PS)を搭載しているため発電用のディーゼル機関を追設できないので、電源装置付きのキハ184形とペアを組まないと先頭車として顔を出すことができません。

頼みの綱だったキハ184形は2008(平成20)年3月までにすべて廃車となってしまいました。

 
3〜4両程度の短編成なら反対側の先頭車(400・500・6000番代以外のキハ183形)に搭載された発電装置でサービス電源は賄えられますが、最近はそのような運用はほとんど行われません。3編成の「サロベツ」でも発電装置を搭載した先頭車を編成両端に連結しています。

当車と同じように発電装置を搭載していないキハ183形500番代が苗穂運転所(札ナホ)に配置されていますが、これも「サロベツ」の中間車の予備としか使われていません。

 
特急列車といえば10両以上の長大編成が当たり前だった時代に、しかもキハ184形が余っていた国鉄末期に設計された車両なので、今ではすっかり使いにくい車両になってしまいました。

となると、淘汰されるときは真っ先に候補に挙がる可能性が高いでしょう。

 

こんなに苦労して撮ったのに1年後には「オホーツク」のN183系化でいつでも撮れるようになったりして、なんて思ったりもします。

でも、発電装置を持たないキハ183形400番代は転用が難しいでしょうね。

 
この5月には中間車のキハ182形400番代(キハ182-405)も撮影していますので、こちらも合わせてご覧ください。

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