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2021年3月ダイヤ改正について(写真はJR北海道の H100-3)

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先週の金曜日(12/18)、JRグループから2021(令和3)年3月ダイヤ改正についての発表がありました。

 
JR各社および支社からの発表(PDFファイル)に一通り直接リンクを貼りましたので、是非ご活用ください。

 
JRグループ

JR北海道
JR北海道(在来線の概要)

JR東日本(全体)
JR東日本(盛岡支社)
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JR東海

JR西日本(全体)
JR西日本(金沢支社)
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JR西日本(福知山支社)
JR西日本(米子支社)
JR西日本(岡山支社)
JR西日本(広島支社)
JR西日本(新幹線鉄道事業本部 福岡支社)

JR四国

JR九州
JR九州(新幹線・特急列車時刻表)

JR貨物

 
 * * *

 

こんどのダイヤ改正は新型コロナウイルス(COVID-19)にともなう利用客の減少を受けた減便が目を引きますが、車両関係のものを抜き出してみると次のようなリストになります。

 

  • 室蘭本線(長万部〜苫小牧間)・宗谷本線(旭川〜名寄間)・石北本線(旭川〜上川間)にH100形を投入(キハ40形700番代の淘汰)
  • 特急「踊り子」をE257系2000・2500番代に統一
  • 房総・鹿島地区にE131系電車を投入
  • 男鹿線にEV-E801系を追加投入(男鹿線色キハ40系の淘汰)
  • 五能線・津軽線にGV-E400系を追加投入(五能線色キハ40系の淘汰)
  • 七尾線に521系100番代を追加投入(413系・415系800番代の淘汰)
  • きのくに線(紀伊田辺〜新宮間)に227系1000番代を投入(105系の淘汰)
  • 特急「南風」「しまんと」を2700系に統一

 
このうち、JR北海道は前回のダイヤ改正に引き続きこんどのダイヤ改正でもH100形を増備し、老朽化の激しいキハ40形(700番代)の一部を置き替える計画となっています。

 
H100形は、量産先行車が2018(平成30)年に2両新製され、量産車が2019・2020(令和元・2)年に量産車が13両製造され、函館本線小樽~長万部間(いわゆる「山線」)で2020(令和2)年3月ダイヤ改正から営業運転が開始されました。

こんどの増備は山線に続くもので、もう既に24両が今年(2020年)5月と9月に川崎重工業で落成し、JR北海道に甲種輸送されております。
鉄道ファン2020年2月号の“JR車両データバンク”を見たところ、旭川運転所(旭アサ)と苫小牧運転所(札トマ)に12両ずつ配置されたようです。準備は整っていますね〜

 
札トマのH100形は室蘭本線(長万部〜苫小牧間)に充当されるだけで、室蘭本線(苫小牧〜岩見沢間)・函館本線(岩見沢〜滝川間)に入るキハ40形(1700番代)とキハ150形(100番代)は存置される可能性が高そうです。恐らく、東室蘭〜苫小牧間のキハ143系もしばらく残るでしょう。

一方、旭アサのH100形は、宗谷本線旭川〜名寄間の旧キハ40形運用に集中的に投入されますが、稚内運用に入るキハ54形を旭川から送り込む必要があるので、一部の列車はキハ54形が存置されると思われます。

石北本線は旭川〜上川間の2本だけです。
北見・網走地区にキハ40形を送り込む列車があるので、同地区のキハ40形を淘汰する時期にならないと本格的な置き替えはできないでしょう。

 
H100形について気が付いたところを少し書いてみました。

ということで、今回はH100形の形式写真をアップしたいと思います。

H100形量産車のトップナンバー、H100-3(札ナホ)です。

 
H100-3(JR北海道)

H100-3(札ナホ)  2020年5月24日 長万部駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

H100形はJR東日本のGV-E400系の基本設計をほぼそのまま導入した車両ですので、外観はかなりGV-E400形に似ています。

でも、一部についてはJR北海道独自の仕様を採用したため、GV-E400形とは異なる部分も見受けられます。

 
側窓はJR北海道のほかの車両と同様にポリカーボネートとガラスの複層板が採用され、開閉不可能な固定窓の数も多くなっています。

客用ドア横に急行列車標サシが設置された一方で、出入口表示器が省略されており、ドア開閉用の押しボタンも設置位置が変更されています。

また、客用ドアはGV-E400形と窓の固定方式が異なり、ドアに戸当たりレールが取り付けられています。

この他に、写真では分かりませんが、合金鋳鉄制輪子を取り付けており、空転防止のためミュージェット噴射装置を装備しているようです。

 
登場したばかりですので無個性の車両かも知れませんが、キハ40系も当時はつまらない車両でしたから、40年くらい経てば配置区による差異や観光車両への改造も行われるようになるのでしょうね〜

 
経営状態の厳しいJR北海道の新形式ですが、これからも温かく見守っていきましょう!

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