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本日(9/13)、南武支線でE127系が営業運転を開始しました(クモハE127-13)

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本日(9/13)、E127系0番代が南武支線(尻手〜浜川崎間)で営業運転を開始しました。

 
7月下旬にJR東日本横浜支社から営業運転開始日が発表されていましたが、予定どおり鎌倉車両センター中原支所(横ナハ)のV1・V2編成がデビューしました。

滞泊の関係で初日は205系の編成が1本残るのでは?と思っていましたが、意外や意外あっさり置き替えられてしまいました。

 
となると今後の注目は、205系の3編成のうちどれが予備車として残るか、そして、205系編成の使い方になりそうです。

 
今回投入されたE127系0番代は新潟地区からの転用改造は最小限で、下枠交差式のパンタグラフ(PS30)や幕式の行先表示器、やや小さめのスカートなどは原形のまま。

でも、カラー帯はオリジナル色に変更、電気機器類は新潟時代に機器更新を済ませているので、これから10年程度は南武支線で活躍しそうな気がします〜

 
ということで、今回は南武支線で営業運転を開始した転用改造直後のE127系0番代をアップしたいと思います。

ナハV2編成の制御電動車(Mc)、クモハE127-13(横ナハ)です。

 
クモハE127-13

クモハE127-13(横ナハ)  2023年9月7日 国府津駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

E127系0番代は1995(平成7)年に2両編成13本が製造され、上沼垂運転区(現在の新潟車両センター)に配置されました。

おもに弥彦線や白新線などで使用されましたが、2014(平成26)年に1編成(ニイV3編成)は事故廃車となり、ニイV1・V2V・V4〜V13編成は2015(平成27)年3月の北陸新幹線金沢延伸開業の際にえちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン)に譲渡されました。

弥彦線用としてニイV12・V13編成の2編成が残りましたが、後継車E129系の増備が進んだため2022(令和4)年までに新潟地区での運用から撤退しました。

 
今回、南武支線に転用されたのは元ニイV12・V13編成で、E127系0番代ではこの2編成4両のみ東急車輛製造(現在の総合車両製作所)で落成した車両です(えちごトキめき鉄道に譲渡された編成はすべて川崎重工業製)。

川崎重工業製と東急車輛製造製は車体構体の構造が異なり、前者は外板の内側にプレスした板を挟んで強度を確保して低コスト化を図った2シート工法。一方、後者は骨組みの多い従来工法ながら連続溶接などで低コスト化を達成しました。

※ ↑の記述が間違ってましたので訂正いたしました(2023.9.13 22:20)

 
川崎重工業製と東急車輛製造製の違いは各所に見られます。
分かりやすい例を挙げますと、E127系の場合、中間ドアの押しボタンの取り付け向きが両者間で異なります。川重製は横方向に取り付けられていますが、今回アップした東急車輛製の クモハE127-13 は縦方向です。

以前アップした川重製の クモハE127-1クハE126-1 と見比べてみると面白いと思います。

 
JR東日本残留組は所要編成数と車両保守の関係で少数派の東急車輛製を選んだのかも知れませんが、もしかしたら経年劣化で外板のひずみが目立つ2シート工法車を忌避した結果なのかも…

コメント

  • ご指摘ありがとうございました。
    見直しが不十分で当該文章の主語が間違ってましたので、訂正いたしました。

    2023.09.13 22:27 | 管理人(伊藤正宏)

  • >東急車輛製造製と川崎重工業製は車体構体の構造が異なり、前者は外板の内側にプレスした板を挟んで強度を確保して低コスト化を図った2シート工法。一方、後者は骨組みの多い従来工法ながら連続溶接などで低コスト化を達成しました。

    2シート工法が東急車輛で在来工法が川重と読めますが、逆ではないでしょうか。

    2023.09.13 20:34 | Y.Taniguchi

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