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トイレ部分が連続窓のように処理されているキハ100形試作車①(キハ100-2)

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4日間有効の“大人の休日倶楽部パス(東日本)”を使って酒田遠征(7/1)、宇都宮出撃(7/2)と立て続けに出てましたが、初日の酒田遠征で十分に元を取りました。

撮影に出ずっぱりだと疲れてしまうので、3〜4日目はそのまま出掛けないで放置かなぁ〜、と。

 
ところが、こんなときに東北地方が安定的に曇りそうな天気予報が出されます。

東北地方ならフリーきっぷを使えば交通費が掛からないですから、これをみすみす逃すのはもったいない。そう思って、急遽、大船渡線または北上線で使用されているキハ100形試作車を撮りに出掛けることにしました。

 
キハ100形試作車は一ノ関運輸区(盛イチ)の キハ100-1〜4 ですが、キハ100-1・3 は「POKÉMON with YOU(ポケモン ウィズ ユー トレイン)」用に改造されているので、ローカル運用に入る未改造車は キハ100-2・4 の2両のみです。

この2両が大船渡線と北上線のどちらの運用に入っているかは行ってみないと分かりません。
地元の鉄道ファンなら知っているかも知れませんが、少なくともよそ者がNET情報などで事前にする知る術はありません。

なので、今回は北上線のキハ100形運用が集中する早朝の北上駅で試作車を探すために、北上に前日(7/3)入りして7/4(火)に撮影することにしました。

 
当日は北上駅に早朝から入り キハ100-2・4 が運用に入っているか確認。

朝の数時間で北上線のすべてのキハ100形を確認することはできませんが、少なくとも朝の時点では居ません。それどころか、パイプスカートの初期形すら目撃することができませんでした。

このまま北上に滞在しても意味がなさそうだったので、すぐに東北新幹線で一ノ関に移動しました。

 
一ノ関に着いてみると、これから乗車する10:19発の気仙沼行き(331D)の先頭車に キハ100-4 が連結されていました。

トイレ側を撮りたかったので、撮るとなると対向ホームの下り列車。
どこで撮ればいいのか、車内で必死に調べていたら一つ目の真滝駅で早速の4分停車。

急いで荷物を仕度して下車して対向ホームに向かいましたが、行き違いの列車が来てしまい撮影できず。発車時間にズレがあることを期待しましたが、同時発車だったため キハ100-4 は撮れず仕舞い。

しかも、バスも何も発着しない無人駅に撮り残されてしまいました。

次の列車は2時間後。

 
歩いて一ノ関に戻るには少々遠い。

寂しい待合室でいろいろと考えた挙げ句、タクシーを呼んで一ノ関に戻り、そこでレンタカーを借りるのが得策ではないかとの結論に至りました。

 
前泊のホテル代以外は交通費が掛からないから遠征に来たのに、馬鹿みたいな話しですよね…

でも、もう1回交通費を掛けて鉄道利用だけでキハ100形試作車を追いかけることを考えたら、あながち無駄ではないなぁ〜との判断です。

あと、真滝駅は三脚を構えるには引きが取れないホームなので、別の場所をロケハンしておいた方がいいという気持ちもありました。

 
ということで、レンタカーで千厩駅、折壁駅、陸中松川駅を順に訪ねて、それぞれの駅の状況を確認しながらキハ100形を数両撮影してきました。

Google Map の航空写真だけでは構内の障害物の状況は分からないですからね…

ホームに花壇があったり、停車目標の標識が邪魔になったりと、行ってみないと分からないことが多いですね。結局、折壁駅で下り列車を対向ホームから撮影するとトイレ側がいい具合に撮れることが分かりました。

こんな感じです。

これなら、連続窓風に処理されたトイレ部分がよく見えると思います。

 
キハ100-2

キハ100-2(盛イチ)  2017年7月4日 折壁駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

キハ100形試作車はトイレ部分にダミーのガラスが貼られており、連続窓の窓柱に見える窓枠まで取り付けられています。

通常、キハ110系は車体側面のトイレ部分に黒色のJRマークが貼付されていますが、キハ100形試作車は同部分を連続窓風に処理している関係で白色のJRマークが貼られています。

よく見ると、試作車は運転台部分の側窓もHゴムではなくて金属押さえになっていますが、インパクトの強さはトイレ部分の連続窓風には適いません。

雑誌やNETにもあまり写真が掲載されていないので、初めて見たときの違和感は相当なものでした。

 
快速「はまゆり」用の キハ110-1〜3 も同じような処理がなされているので、こちらも併せて記録していきたいと思っています。

JR初期の車両も車齢を考えるといつ置き替えされてもおかしくないので、普通に走っているうちにサクッと撮っていきたいですね。

 
以上、

かなり予算オーバーな遠征になってしまいましたが、“レンタカーを使って頑張って撮りました”、の巻でした。

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