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定期「ひだ」から撤退しても廃車されていないキハ84形300番代(キハ84-303)

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3月18日のダイヤ改正で特急「ひだ」の全定期列車がキハ85系からHC85系に置き換えられました。

 
しかし、春の高山祭“山王祭”でHC85系編成が増結で車両不足に陥るため 4/14(金)と 4/15(土)の臨時「ひだ」はキハ85系が充当されるので、しばらくは定期の特急「南紀」の受け持ち分よりも多めの両数が残るものと思われます。

ゴールデンウィーク中には臨時「南紀81〜84号」が運転されますし、5/20(土)にはさわやかウォーキング絡みで臨時特急「Hello!New NANKIウォーキング号」が名古屋〜紀伊長島間を走るようです。

数は少なくなるかも知れませんが、「南紀」がHC85系化される前日の6月30日まではキハ85系の活躍が続くでしょう。

 
キハ85系の形式区分はJR西日本の683系ほど複雑ではないですが、量産先行車(1次車)から3次車までバリエーションがありますので、下表のように整理してみました。

 

キハ85系 形式区分一覧表

キハ85系 形式区分一覧表
上の表をクリックすると大きく表示されます。

 

しばらく残るのは「南紀」運用車に限られるので、検査期限に余裕のある先頭車キハ85形(0・200・1100・1200番代)が中心となると思われます。

“山王祭”対応の臨時「ひだ」が終わるとキロ85形とセットで運用されていたキハ84形300番代も不要になる可能性があります。
もしかしたら中間車のキハ84形はその時点でキロ85形とともにお役後免になるかも知れません。

しかし、多客期などに「南紀」を4両以上に増結する場合は定員の多いキハ84形200・300番代を組み込んだ方が輸送効率がいいので、キハ84形を何両か残すという手もあるでしょうね。

残念ながら、中間車で最多両数を誇っていたキハ84形0番代は既に14両から1両にまで激減しているので、残りの1両はいつ廃車回送されてもおかしくない気がします。

 
キハ85系はこれまでに9回も西浜松の解体場に廃車回送されていますが、何故かその中にキハ84形300番代は1両も含まれていませんでした。

なので、もしかしたら同区分車は「南紀」の増結用車両としてキープされているのかも知れませんね…

 
ということで、今回はキハ85系のなかで唯一こちらにアップしていなかった形式区分をお届けしたいと思います。

2001(平成23)年3月ダイヤ改正から特急「ワイドビューひだ」「ひだ」の富山編成(3両編成)の真ん中に連結されていたキハ84形300番代の キハ84-303(海ナコ)です。

 
キハ84-303

キハ84-303(海ナコ)  2020年3月30日 美濃太田駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

キハ84形300番代は「ワイドビュー南紀」用として1992(平成4)年に製造された中間車です。

車販準備室のを備えたキハ84形200番代とともに「ワイドビュー南紀」で使用されていましたが、2001(平成13)年3月改正で同列車のグリーン車が不連結となったときに、キロ85形とキハ85形200番代、キハ84形200番代とともに「ワイドビューひだ」に転用されました。

 
キハ84形1次車(キハ84-1・2)のように出入台が車端部に寄っていますが、端部ギリギリではなく中途半端な位置にドアが配置されています。

車内配置がどうなっているのかずっと気になってましたが、「南紀」用のキハ85系3次車は新車発表されたときに鉄道雑誌で形式図が公開されたのはグリーン車のキハ85形だけで、ほかの形式区分については“マイナーチェンジ”の一言で片付けられました。

 
車端部に中途半端に寄ったドア配置は何故だろう?

今ならキハ85系の各形式区分がギリギリ残っているので、実車を見に行って採寸するのもアリかも〜

そう思って、1月から3回に渡って名古屋に行ってきました。

 
車内配置図の描画に少し書き慣れていたので、1回か2回訪問すればできるだろうと読んでいました。

1次車と2次車の寸法的な違いに注目して訪れましたが、実際は車内配置そのものが結構違うこと、形式によっては窓幅が2次車増備のときに変更されていることも分かったので、採寸時間を確保するために高山や飛騨古川まで行ったりと合計3回も遠征することになってしまいました。

 
ということで、今回は車内配置が比較的単純なキハ84形300番代の平面図もご覧いただきたいと思います。

 
キハ84形300番代の平面図

キハ84形300番代の平面図

上の図をクリックすると大きく表示されます。

 

出入台のドア幅はほかの車両と同じ 760mm。

車端側に戸袋があり、3位側に飲料の自動販売機(約500mm幅)が設置されていました。

出入台から客室への流れはキハ85形2次車(キハ85-3〜14)とキハ84形2次車(キハ84-3〜14)に似ていますが、機器室と思われるスペース(3位側)と大型荷物置き場(4位側)は両形式の2次車よりも約100mm広くなっていました。

 
キハ85系の10形式区分・13形態を一通り採寸してきましたので、車内配置図の描画が進んだらこちらにアップしていきたいと思います。

 
キハ85系は楽しいですね〜〜〜

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