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ひっそりと廃区分となっていたJR九州の817系1100番代(クハ816-1104)

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先日発売された「鉄道ファン 2022年7月号 特集:JR車両ファイル 2022」によると、座席(転換クロスシート)のロングシート化(座席改良工事)が進行中だったJR九州の817系1100番代が既に廃区分になっていることが分かりました。

 
817系電車の中でも1100番代は8両(2両編成4本)のみの少数派区分。

ロングシート化のためいつ消滅してもおかしくない存在でしたが、昨年(2021年)12月にアッサリ消滅していたようです。

これで、バスなどで使用されている大形行先表示器を備えた銀色車体の817系はすべて1600番代に改番されました。

 
JR九州全体で見ると817系(0・1000・1100番代)のロングシート化はそれほど進んでいませんが、本チク配置車を中心に同工事が進んでいるので、本チク配置の817系でオールクロスシート車のまま残るのは1000番代の4両(2両編成2本)だけとなってしまいました。

 
817系1100番代の2編成がロングシート化されたときにチクVG1102編成の クモハ817-1102 を採り上げたところ多くの方がご覧になってくださったので、今回はチクVG1104編成の クハ816-1104 をアップしたいと思います。

なお、クハ816-1104 は昨年(2021年)11月にロングシート化されて、現在は クハ816-1604 を名乗っています。

 
クハ816-1104

クハ816-1104(本チク)  2017年2月22日 直方駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

クモハ817形はロングシート化の際に後位車端部の2人掛けの転換クロスシートが存置されたので、改造後の500・1500・1600番代はオールロングシートではありません。

しかし、クハ816形はトイレ付近の4位車端部に車イス用スペースがあるので、転換クロスシートは残らずオールロングシートとなっています。

 
2月と3月の宮崎・鹿児島遠征のときに朝夕の混雑時の817系を体験しましたが、混んでいる区間はごく一部でも積み残しが出てもおかしくないほどの混雑ぶりでした。

それを解消するとなると、817系をロングシート化するしかないのかなぁ、と…

 
指宿枕崎線のキハ200形のようにオリジナルの転換クロスシートとロングシート改造車を分けて運用する方法もありますが、現場側の苦労や利益を出さないといけない民間のJR九州の立場を考えると致し方ないような気がします。

 
のんびり車窓を眺めながらクロスシートの列車で移動したい乗り鉄さんはどうすればいいのでしょうね〜

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