特急「北斗」用として130km/h運転対応に改造されていた キハ182-2557
事故を起こした車両の現役時代の写真をアップするのはどうかと思って、しばらく見合わせていた写真をアップしたいと思います。
2013(平成25)年7月6日に札幌発函館行きの特急「北斗14号」が車両火災事故を起こしましたが、当該事故で火災を起こした キハ182-2557 を事故発生の3年前に函館駅で撮影していましたので、そのときの写真をアップします。
キハ182-2557(函ハコ) 2010年8月1日 函館駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
JR北海道管内では、2013(平成25)年4月にも部品脱落による火災がキハ183系で発生していましたので、「北斗14号」で火災事故を起こした DML30HZ とその系列の DML30HSJ という高出力機関(エンジン)を搭載した車両(キロ182形500・2550番代、キハ182形400・500・2550・6000番代、キハ183形500・2550・6000番代)が使用休止となり、120・130km/h運転対応のキハ183系は運転が見合わせられました。
これにより、特急「北斗」4往復と特急「サロベツ」が運行できなくなり、一部については代替列車を走らせるなどその対応に追われましたが、これらの混乱は2014(平成26)年8月まで続きました。
2011(平成23)年5月にも、釧路発札幌行きの特急「スーパーおおぞら14号」(キハ283系)がトンネル内で脱線全焼する事故が起きていましたので、「北斗」「おおぞら」系統は復活以降も減速・減便で対応していますが、現在も綱渡りの車両運用が続いています。
写真の キハ182-2557 は「北斗14号」火災事故で出火した当該車両で、長らく苗穂工場の留置線で痛々しい黒ずんだ車体を晒していましたが、最近になって“重要機器取り換え”工事(機関換装?)を施したうえで“キハ182-7557”として出場したようです。
まさかの復活で DML30HZ 搭載車の重要機器取り換え工事もあと数両で終了。間もなくキハ182形2550番代とキロ182形2550番代は区分消滅となります。
次は、キハ183形3550・4550番代が重要機器取り換えの工事に入るでしょうから、早めにこの2区分を撮りに北海道に行っておきたいと思っています。
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