「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

車体色が青15号に復元される前に撮影した スハフ42 2234

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秋田総合車両センターに検査入場していた ぐんま車両センター(髙クン)の スハフ42 2234 の車体色がぶどう色2号からが青15号に塗色変更されたようです。

 
形式写真を撮りはじめた1984(昭和59)年当時、一般形客車(旧形客車)のほとんどは青15号で、ぶどう色の客車はわずかに残っていたスハフ32形やオハ61系、そしてまだまだしっかり残っていたオハ35系の一部くらい…

ですから、スハ43系のスハフ42形なら、ぶどう色2号よりも青15号をまとった方がしっくり来ます。

 
旧形客車をSL列車などで走らせると、レトロ感を演出するために客車はぶどう色2号に塗り替えられます。

例外はJR北海道の「SLニセコ号」のスハフ44形くらい〜

でも、国鉄末期以降しか知らない世代からすると、ぶどう色2号のスハ43系って本州だと盛岡客貨車区(盛モカ)など東北地方にしかいなかったような印象で、違和感しかありません。

なので、髙クンの旧形客車は スハフ32 2357 と オハニ63 11 以外はすべて青15号に塗色変更してもいいくらいです。

 
ということで、今回は スハフ42 2234 の車体が青色に戻されたことを記念して、昨年(2021年)春に撮影したぶどう色時代の同車をアップしたいと思います。

 
スハフ42 2234

スハフ42 2234(髙タカ)  2021年3月28日 横川駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 
青色になった スハフ42 2234 は10月15日(土)と16日(日)に開催される“鉄道開業150年記念高崎てつどうわくわくフェスタ!”で展示され、今月(10月)からSL列車の運用に就くことになっています。

 
でも、

・ 客車の車体色がぶどう色1号(濃い茶色)からぶどう色2号に変更されたのが、1959(昭和34)年6月以降

・ 3等級制から2等級制になり、窓下の“III”表記がなくなったのが、1960(昭和35)年7月1日
 (↑ 間違っていました 2022.10.2 訂正)

・ 窓下の等級記号(“III”表記)がなくなったのも、1959(昭和34)年6月以降

・ 優等列車に連結されるスハ43系やナハ10系の塗色変更(ぶどう色2号→青15号)が始まったのが、1964(昭和39)年10月以降

だったので、ぶどう色2号に“III”表記自体が無理な時代設定でした。

ぶどう色2号の車体に“III”表記の組み合わせは基本的に存在しなかったのです。

 
なのに、こんどは“III”表記付きの編成に青色の スハフ42 2234 が連結されます。

当時の客車を連結した貴重なSL列車ですので、味噌が付く前に“III”表記を消去した方がいいのではないかと思います。

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