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快速「おはよう信越」の中間電動車(モハ484-1043)

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昨日に続いて485系1000番代のパンタグラフ付き中間電動車ですが、今回は大窓となったグレードアップ改造車ではなく、塗色以外は比較的原形のイメージを残した モハ484-1043(新ニイ)です。

モハ481-1010 とともに新潟車両センター(新ニイ)のT14編成に組み込まれている車両ですが、こちらは特急「北越」や快速「おはよう信越」では金沢・直江津方の2号車に連結されている指定席車です(「いなほ」の場合は秋田方)。

 
モハ484-1043

モハ484-1043(新ニイ)  2013年5月20日 新津駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

485系1000番代は第3ロットの昭和53年度民有車から仕様変更があったので、これまでアップした モハ481-1010モハ484-1012 とは後年改造の側窓以外にも外観が若干異なっています。

 
485系1000番代では第1・2ロットとなる1976(昭和51)年製のモハ484-1001〜1024は融雪水対策などのため床下機器配置が大幅に変更されましたが、第3ロット以降のモハ484-1025〜1088はさらに機器類が小形化され、一部の機器におおいが取り付けられました。

また、区所などでの入換作業を考慮して、後位車端部の車体側面(写真右側)ににぎり棒が設けられ、床下にはステップが取り付けられています。

屋根上機器では、冷房装置がAU71Aから改良形のAU71Bに変更され、ランボードの形状が変更されておおいが取り付けられています。

 
485系が量産された時期は、1968(昭和43)年に起きたカネミ油症事件を契機にPCB(ポリ塩化ビフェニル)の毒性が社会問題化したときで、公害防止のためにPCBを不使用する対策が取られたため、モハ484形についてはPCBを使用していた主変圧器と整流器を脱PCBの機器に切り替える措置が執られていました。

特に整流器は同一ロット内でも車両によって搭載する機器を異なるなど、脱PCBに苦心したようでした。

 
写真の モハ484-1043 を含む第3ロットの昭和53年度民有車(モハ484-1025〜1080)は乾式風冷式の整流器RS22Aを搭載してますが、最終ロットの昭和53年度第1次債務車(モハ484-1081〜1088)はフロン沸騰自冷式のRS45Bに変更にされています。

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