根室本線(滝川口)で活躍する“釧クシ”標記の キハ40 1723
こんどの3月ダイヤ改正で根室本線新得〜釧路間の普通列車で使われているキハ40形が引退し、同区間の54本の列車が電気式気動車のH100形に置き替えられます。
H100形は2020(令和2)年3月改正から営業投入されたので、非力な原形機関(エンジン)搭載車のキハ40形700番代は昨年(2021年)までにほとんどが淘汰されました。
このときにキハ40形の配転がJR北海道全体で行われたので、こんどのダイヤ改正でも釧路運輸車両所(釧クシ)配置車がすべて廃車となる流れではなく、状態のいい車両はタイホーンなどの仕様が近い旭川運転所(旭アサ)に転属する可能性が高いと見ています。
旭アサからの玉突きで、苗穂運転所(札ナホ)や函館運輸所(函ハコ)、苫小牧運転所(札トマ)のキハ40形にも影響が出るかも知れません。
すでに、釧クシ配置車が旭アサに転属した例があります。
2016(平成28)年8月の台風の影響で根室本線東鹿越〜新得間は不通となり、滝川〜富良野〜東鹿越間が釧クシから孤立してしまったので、2020(令和2)年3月改正で同区間の運用は旭アサに移管されました。
このときに、釧クシを含む6両のキハ40形が旭アサに転属しました。
それ以来、後位貫通扉に愛称板受けを取り付けた、釧クシ顔のキハ40形も何両か旭アサで活躍しています。
元釧クシ車が優先的に滝川〜東鹿越間の運用に就いているかどうか知りませんが、2020(令和2)年の北海道遠征で同区間運用車を撮りに行ったときは昔の名前(標記)を付けているキハ40形も目撃しました。
愛称板受けを付けたキハ40形1700番代が滝川駅に普通に停まっているなんて、本当に旭アサに移管されたの?と疑いたくなるくらい。
数年前の釧路遠征のときに、愛称板受けのある後位側からの形式写真を撮れなかったので、旭アサ転属後にこれを記録することができました。
釧クシ顔のまま滝川〜富良野〜東鹿越間の運用に就いていた キハ40 1723(旭アサ)です。
撮影日を入れなければ“新得行き”のキャプションを入れたいくらいですね〜
キハ40 1723(旭アサ) 2020年10月1日 滝川駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
愛称板受け部分を拡大してみましたが、完全に釧クシ時代のままです。
キハ40 1723 の愛称板受け
しかも、車体表記をよく見てみると“釧クシ”。
キハ40 1723 の所属表記
あれから1年以上経っているので所属表記は“旭アサ”に書き換えられていると思いますが、愛称板受けの撤去までは行っていないと思います。
そうだとしたならば、“釧クシ”のキハ40形は3月ダイヤ改正で引退してしまいますが、本家本元がいなくなっても釧クシ顔は旭アサ管内でしばらく見られるのでは?というお話しでした。
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