臨時「北斗星」の1号車に連結されている オハネフ25 214

今回も寝台特急「北斗星」で使用されている車両の形式写真をアップしたいと思います。
尾久車両センター(東オク)の オハネフ25 214 です。
オハネフ24 215 は、後方監視窓が灰色Hゴムのままで、裾部の金色帯が妻面まで大きく回り込んでいませんが、こちらはHゴムが黒色化され、裾部の金色帯が貫通ドア脇まで回り込んでいます。
かつての蒸気機関車や旧形国電のように1両1両違った表情となり、走行写真でも番号が特定できるほど個性が突出するようになりました。歴史は繰り返されますね…
オハネフ25 214(東オク) 2015年2月17日 黒磯駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
これまでに何回か書きましたが、寝台特急「北斗星」は今年の3月に臨時列車に格下げされ、JR東日本所属の24系客車だけによる単独運行に変更されました。
これにより編成が変更されて、“ロイヤル”“シングル”“デュエット”“ソロ”などの個室寝台車をたくさん連結した12両編成(カニ24形を含む)になりました。
臨時「北斗星」の寝台車9両をすべて個室にすると定員が少なくなりすぎてしまう問題があるので、これを回避するために開放式B寝台車が連結されていると思われますが、実際は乗務員室(車掌室)を確保するために編成の真ん中に緩急車のオハネフ25形を組み込んでいます。
共同運行時代、5号車には車掌室が設置されている1人用B個室寝台“ソロ”のオハネ25形550番代が連結されていましたが、ここにJR東日本の個室寝台車を入れてしまうと車掌室が編成端の2ヶ所だけになってしまいます。
これでは業務に支障を来してしまいます。
そこで、4月以降の臨時「北斗星」は12両編成にオハネフ25形を3両(1・5・11号車)組み込んで、車掌業務がいままでどおりできるように配慮しています。
なお、JR東日本のオハネフ25形は、JR北海道所属車のように2段寝台の1ボックスを4人用区分寝室(Bコンパート)に改造していませんので、昔ながら開放式B寝台が楽しめる数少ない寝台車です。
「北斗星」を担当する尾久車両センター(東オク)にはオハネフ25形が5両が配置されているので、オハネフ25 12〜14・214・215 の5両を1〜2週間ごとに組み替えて運用しています。
夏休みに入って「北斗星」は隔日運行になりましたが、現在は写真の オハネフ25 214 が編成端の1号車に連結されています。
オハネフ25 214 は24系客車として最後に増備された昭和54年度第2次債務車の1両で、オハネフ25 215 と同じ1980(昭和55)年9月17日に新潟鐵工所で落成しました。
最後まで残っていた20系寝台特急「あけぼの」を24系化するために製造された増備車で、1980(昭和55)年10月改正での「彗星」の減便による捻出車とともに宮原(大ミハ)の24系25形初期車を青森(盛アオ)に転出する玉突き配転を行うために大ミハに投入されました。
このときの配転が影響したため、「あけぼの」「北斗星」などを受け持ったJR東日本には多くの24系25形初期車が配置されていました。
「北斗星」の運行開始にあたってJR東日本管内の24系が東オクに集められましたが、このときにかつて大ミハに投入されたオハネフ25形200番代と、大ミハから追い出されたオハネフ25形0番代が「北斗星」のために一肌脱ぐことになり、運命の悪戯を感じるような布陣に。
そして、これらの車両たちが最後の最後まで「北斗星」を支えることになりました。
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