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茶色に塗装されたぐんま車両センターの DE10 1705

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雑草の少ない季節なので撮影に出掛けたいと思っていますが、関東地方はなかなか曇らないですね…

こればかりは人間がコントロールできることではないので、最近は過去の写真を少し整理しています。

 
昨年(2024年)10月に「EL群馬県民の日」を牽引した EF65 501 を撮りに行ったときに、帰りに高崎で下車して ぐんま車両センター(旧高崎車両センター)に立ち寄って DE10 1705 を撮影しました。

このときのカットをレタッチしましたので、今回は茶色に塗装された DE10 1705(群)をアップしたいと思います。

 
DE10 1705

DE10 1705(群)  2024年10月28日 ぐんま車両センター

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

首都圏で活躍するJR東日本所属のDE10形は、第2エンド側の短いボンネット内にATS-P機器を搭載したため、同ボンネットの前面に点検扉が追設されています。

2つ折りの扉を両側に備えた観音扉を設けたため、同部のルーバーは3つから4つに変更されました。

同じJR東日本所属機でも長岡車両センターの DE10 1680 と見比べてみればルーバーの個数が違うことが分かります。
両車はいずれも昭和49年度第2次民有車両のA寒地仕様車として落成しているので、新製時はほとんど同じ外観だったと思われます。

 

DE10 1680(長岡)の第2エンド

DE10 1680(長岡)の第2エンド  2015年4月10日

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

DE10 1705(群)の第2エンド

DE10 1705(群)の第2エンド  2024年10月28日

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

JR東日本のDE10形は入換作業や工事臨時列車(工臨)のけん引など裏方で使用されたので、このタイプのDE10形の2エンド側を撮影する機会には恵まれませんでした。

2021(令和3)年から、レール輸送やバラスト輸送などの工臨が気動車のキヤE195系とGV-E197系に順次置き替えられたため、点検扉を備えたDE10形は撮れずに終わるだろううと半ば諦めていました。

 
なのに、ぐんま車両センターにふと立ち寄ったら点検扉付きのDE10形が目の前にいたのですから、このときは本当に驚きました。しかも、茶色塗装機の DE10 1705 でしたからね…

日の入りギリギリのタイミング…
しかも半逆光でしたが、何とかいつものような構図でそれらしく記録することができました。

こういうこともあるのですね〜 という話でした 😀

 

DE10 1705は、1974(昭和49)年7月に川崎重工業で落成し、篠ノ井機関区に配置されました。

一時期、北見機関区に在籍していたため、現在も北海道型のタブレットキャッチャーを装備しています。

 
国鉄民営化前の1986(昭和61)年10月に高崎第一機関区に転入、それ以降は高崎に配置されています。

1987(昭和62)年10月に、和式客車“くつろぎ”の車体色に合わせて茶色をベースに白帯を巻いた現在の塗色に変更。

その後、灰色Hゴムが耐候性の高い黒色タイプに変更されましたが、現在も唯一のDE10形茶色機としてぐんま車両センターに配置されています。

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