陸羽西線に投入されたキハ110形200番代の最終増備車(キハ110-238)

今回は、タイミングを逸していた形式写真をアップしてみたいと思います。

 
キハ110系の両運転台車のキハ110形200番代のうち陸羽西線用として小牛田運輸区(仙ココ)に投入された キハ110-238 です。

 
キハ110-238

キハ110-238(仙ココ)  2016年2月13日 石巻駅

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キハ110-238 は、1999(平成11)年12月の山形新幹線新庄延伸に合わせて陸羽西線に投入されたキハ110系最終増備車のうちの1両です。

基本構造は従来のキハ110形200番代と同じですが、トイレが車イス対応の洋式に仕様変更されています。
客窓のカーテンが省略されており、その代わりに窓ガラスが熱線吸収ガラスに変更されています。

 
投入当初は、片運転台車の キハ111-213〜221 と キハ112-213〜221 は陸羽東線用、キハ110-237〜245 は陸羽西線用と運用が分かれていましたが、現在はこの線区別の運用は解かれ、キハ40系を置き替えるかたちで石巻線や気仙沼線でも使用されています。

キハ110形は当初陸羽西線向けとして投入されたため側窓下部に“最上川のもたらす豊かな恵み”を示す黄色の帯が入っています。赤帯を配したキハ111・112形とは塗色が異なるので、遠目からでもすぐに形式を確認することができます。



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きれいに撮るのが意外に難しいクモハE721形0番代(クモハE721-4)

長い連休が取れる人なら4/29(土)から9連休という人もいると思いますが、大企業やメーカー系以外の多くの人や学生さんたちは昨日(5/3)から5連休に突入というのが一般的なのでしょうか?

我が家は義母が倒れてから向こうの実家が大変なことになっているので、この9連休を利用して奥さんが栃木に行ったきりでシングルファーザーの日が続いています。

義母が倒れても何も家事をしない男連中の世話のために我が家が散り散りになっている、こんな状況に疑問を持ちつつ、家事の合間に仕事をする毎日が続いています。

 
こうなることは予想できたので、ゴールデンウィーク直前に駆け込みで福島県北部沿岸と宮城県南部沿岸にJR車両を撮りに出掛けてきました。

4/26(水)の話しです。

 
今回のターゲットはE721系0番代(非ワンマン対応車)と4両編成のE721系1000番代です。

何てことのない車両のように思うかも知れないですが、この2グループをきちんと撮るとなると意外に難しいのです。

E721系0番代の多くは非ワンマン対応車です。
2両編成44本のうち2010(平成22)年9月に最終増備された5本だけはワンマン運転対応の編成でした(現在は磐越西線用にワンマン化対応に改造した編成もあります)。

数のうえではE721系0番代非ワンマン対応車を撮るのは簡単のように見えます。
しかも、E721系0番代は黒磯に顔を出すので気軽に撮れます。

しかし、黒磯駅で障害物なしで撮れる先頭車は上野方のクハE720形くらい。

2両また6両編成なら障害物なしで青森方のクモハE721形も撮れますが、現行ダイヤでは黒磯に入るE721系0番代はすべて2+2両の4両編成です。

 
ならば、郡山駅または福島駅に行けばいいのですが、両駅ともクモハE721形は跨線橋の下またはその近傍に停車します。

塗装された車体なら跨線橋の近傍でも問題ないのですが、ステンレス製の無塗装車体は鏡みたいなものなので、周りの状況によっては影が写り込んで車体の一部が暗くなってしまいます。

結構この問題は根が深く、頭の痛い問題。
開放的な場所で撮るしか解決できないと思っています。

同様の理由で、4両固定編成のE721系1000番代のクモハE721形1000番代も撮影が困難な車両と位置付けています。

 
でも、これは関東地方在住者の視点です。

E721系は運用範囲が広い。
宮城県まで行けば何とかなるので、クルマ遠征の車中泊で常磐線の亘理駅と浜吉田駅(いずれも宮城県亘理郡亘理町)に行ってきました。

 
亘理駅は717系0・100番代が現役のときにお世話になった駅です。

今回はクルマでの移動で駅近くにお店がなくても何ら問題がなかったので、亘理駅よりももっと開放的な浜吉田駅に移動してクモハE721形0番代を撮影しました。

 
クモハE721-4

クモハE721-4(仙セン)  2017年4月26日 浜吉田駅

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気象庁、日本気象協会、ウェザーニューズいずれも曇り予報だったので遠征を決行しましたが、この日は薄日が差す程度の心地よい天気。
アメダス的には日照時間が短い日だったのかも知れませんが、車体上部を絞ったステンレス製車体がテカってしまって撮影を見送ること度々… ストレスの溜まる1日でした。

 
それでも、非ワンマン対応のクモハE721形0番代はきれい撮れました。

非ワンマン対応のためドア横の出入口表示器が塞がれている状態もはっきりと確認できます。
跨線橋などの写り込みも見られないので、地味ながらも満足な1枚が撮れたと思っています。

 
5月に入ってからは「TRAIN SUITE 四季島」を追いかけたブログが多いようですが、こちらはマイペースに地味な成果を少しずつ報告していきたいと思います。



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E257系「あずさ」増結編成の簡易先頭車クモハE257形(クモハE257-1)

4月中旬の秋田遠征から戻ってからも片道数100km程度の遠征に2度ほど出ていますので、順次遠征報告を書いてみたいと思います。

 
3月末の鹿児島遠征以降、いつでも九州に出られるように準備をしていましたが、安定的に2日間ほど曇ってくれるタイミングに恵まれませんでした。

春になって日照時間が長くなって撮影可能時間が長くなるのを心待ちにしたいところですが、JR九州は主要駅でも駅構内の雑草が伸び放題。慎重に時間を掛けていると、そのうち駅構内が雑草の海になってしまいます。

タイミングを待って行くべきか悩むのも時間の無駄なので、今年の春は九州遠征を諦め、雑草の心配がいらない東日本地区で遠征先を探すことにしました。雑草が伸びるのはこれからですからね…

 
4/21(金)、関東甲信越地方の全域で曇り予報が出ましたので、近い将来に訪れる「あずさ」系統へのE353系投入によって影響が出そうなE351系とE257系を撮りに小淵沢・松本に行ってきました。

具体的な車両置き替えの発表があってからでは遅いので、撮影が面倒そうな形式を今のうちに撮っておこう!ということで、特急「あずさ」の増結編成(1・2号車)用の簡易運転台付き制御電動車(Mc)、クモハE257形を撮影しました。

 
クモハE257-1

クモハE257-1(長モト)  2017年4月21日 松本駅

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特急「あずさ」「かいじ」で使用されているE257系ですが、ほとんどの列車は9両基本編成(M101〜M116編成)で運転されていますが、一部の「あずさ」は東京方に2両の付属編成(M201〜M205編成)を連結して11両編成で運転されます。

E257系はかつてのE351系のように本線上で分割併合運転を行ないません。これは松本車両センター(長モト)構内の有効長に制限があるためで、11両編成「あずさ」が松本駅から長モトに入出区する際は松本駅のホームで増解結が行われ、簡易運転台付きのクモハE257形が顔を出します。

 
おでこに前照灯を1つ、両脇に尾灯を2つ装備し、本線運転も可能な運転台をきちんと備えています。しかし、長距離の運転は想定していないので、中間電動車と同じように主電動機用の空気取入口が露出した無骨な姿。列車愛称表示器も省略されています。

 
こういう変わった車両は現場などできれいに撮りたいのですが、残念ながらそれは叶わぬ願いです。

ということで、入庫するごくわずかな時間を狙って行きました。
直前になって晴れてしまってヒヤヒヤしながら三脚をセッティングしましたが、何とか停車時間のあいだに雲が出てくれました。

心臓によくないですよね…

 
今回の松本遠征は青春18きっぷシーズンが終わったあと。少しでも早く安く現地入りしたかったので、大月まではクルマを使って行きました。



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赤色が鮮やかな“男鹿なまはげライン”の蓄電池電車(EV-E801-1)

先週の東北遠征は、初日(4/16)は撮影場所の読みがハズレて失敗。
2日目(4/16)は秋田地区で満足に撮影、3日目(4/17)は酒田駅で撮影するつもりでしたが、天気が好転してしまったため早々と帰宅。

結果的に秋田遠征というかたちで終りました。

 
秋田遠征はEV-E801系をメインに秋田車両センター(秋アキ)の701系を撮っていましたので、EV-E801系と前回アップした DE11 1032 以外はブログ映えしない地味な車両ばかりでした。

ということで、今回はEV-E801系の制御電動車(Mc)で赤色が鮮やかな EV-E801-1 をアップします。

 
EV-E801-1

EV-E801-1(秋アキ)  2017年4月16日 土崎駅

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最近は“男鹿なまはげライン”という通称が付けられている男鹿線。

ここにJR九州の蓄電池電車 BEC819系“DENCHA”をベースとした、耐寒・耐雪構造に改良して交流の周波数を60Hzから50Hzに変更したJR東日本のEV-E801系が投入されました。JR東日本の蓄電池電車ということで、烏山線と同じ“ACCUM”の愛称が付けられています。

 
パッと見はJR九州の817系BEC819系に似た車体形状ですが、赤色(EV-E801-1)と青色(EV-E800-1)が鮮やかなカラーリング。これは“赤なまはげ”“青なまはげ”が由来だということです。

そして、秋田仕様として、耐寒耐雪構造のスカートを装備し、開閉可能な客窓、前面の前照灯・尾灯の取り付け位置などが変更されています。

 
男鹿線(追分~男鹿間)は全区間非電化ですが、乗り入れる奥羽本線秋田~追分間では通常の電車と同じように架線からの電力で走行するので、奥羽本線土崎駅では写真のようにパンタグラフを上げながら停車しています。

今年に入ってから蓄電池電車を精力的に撮影してきましたが、JR東日本のEV-E301系JR九州のBEC819系はともに非電化区間での撮影だったので、今回はパンタグラフを上げた状態できれいな形式写真が撮れました。
地味に嬉しいですね…

 
3月4日ダイヤ改正での営業運転開始を記念して前面貫通扉にヘッドマークが掲出されていますが、これも期間限定なのでしょうか?

すでに試運転時と車体側面のJRマークの貼付位置が変更されているみたいなので、定期的に撮影していかないとそのときどきの姿が記録できないのかも知れませんね。

記録というのは奥が深いな〜、なんて思ったりしました。



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12月から運用に入ったE721系1000番代の先頭車(クハE720-1002)

少し時間が経ってしまいましたが、JR東日本の蓄電池電車(愛称:ACCUM)を撮影する前日(4/8)に栃木市からサクッと郡山に行ってました。

 
盛岡車両センター(盛モリ)の485系ジョイフルトレイン「ジパング」が出稼ぎして臨時快速「ジパング花めぐり号」に充当されるので、これを撮るのが目的でした。

残念ながら以前の臨時列車運転のときと留置場所が変わって撮れなくなってしまったので、あえなく撃沈。

 
しかし、途中の黒磯で運用変更のため4両編成のE721系1000番代が来てくれたので、労せずして撮ることができました。

E721系1000番代が明るい時間帯に黒磯に入るのは朝7時だけだと思っていたので、地味に大きな収穫でした。

 
今回はそのときに撮影したE721系1000番代のうちの1枚、偶数向き制御車(T’c)のクハE720形1000番代、クハE720-1002(仙セン)をアップしたいと思います。

 
クハE720-1002

クハE720-1002(仙セン)  2017年4月8日 黒磯駅

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東北地区は客車列車時代が長く国鉄末期まで残っていたことから、駅ホームの高さが“客車用”の760mmと、“電車用”の1,100mmや“電車及びその他列車の共用”の920mmに比べてかなり低くなっています。

電車化や新形気動車の投入などに合わせてホームのかさ上げなどが行われることが多いですが、営業区間が長距離に渡る東北本線ではこのような対応はこれまで行われませんでした。莫大な工期と費用が掛かるので仕方ありません。

民営化以降に登場した719系(1989年)や701系(1994年)は、客用ドア部分にステップを設けてホームとの段差を解消していましたが、2007(平成19)年に登場したE721系は床面そのものを低くすること(低床化)で対応しました。

 
E721系は、低床化のために床下機器の小形化、台車形状の改良、車輪サイズの小径化(φ860mm→φ810mm)などの設計変更を行い、床面高さを701系の1,130mmから950mmまで下げることに成功しました。

ホームとの段差を30〜190mmまで抑えることができたので、E721系はドア部分のステップがなくなりスッキリした車体デザインとなりました。
客室もシートピッチの広いボックス席を配置したセミクロスシートに変更し、しかもドリンク用テーブルが取り付けられたので、“青春18きっぷ”利用者にもありがたい仕様です。

仙台近郊でセミクロスシートが好適かどうかは微妙ですが、そこはロングシートの701系とうまく運用を使い分けることで対処してもらいたいものです。

 
2016(平成28)年秋に登場したE721系1000番代は、719系0番代を置き替えるために増備されたグループで、モハ721形とサハ720形という新形式の中間車を2両挟んだ4両固定編成に基本編成が変更されました。

車体のカラー帯も赤色部分がさくら色に変わりましたので、今回のように先頭車を見ただけで4両編成(1000番代)というのがすぐに分かります。クハE720形は3位車端部の窓形状も変わっていますが、帯色を確認すればいいでしょうね。

 
上述のように客室は低床化されてますが、乗務員室(運転室)は運転士の視認性向上のため高運転台構造を採用しており、また701系とも併結する必要があるので、運転室部分のみ床面高さを従来車(701系)と同じ1,130mmにしています。

このため、運転室は客室との間に180mmの段差があります。
下の写真のように乗務員室ドアは客用ドアよりも高く取り付けられており、室内には運転室と客室の仕切に段差が設けられています。併結時には運転室部分を乗客が通り抜けるので、注意喚起のため段差部分に赤色LEDが埋め込まれています。

 
クハE720-6とクモハE721-2の連結面

左側:東急車輛製造製の クハE720-6
右側:川崎重工業製の クモハE721-2

 

E721系の車体構体は製造メーカーにより工法が異なるため、外観にメーカー差が見られます。

 
E721系0番代の多くを占める川崎重工業製の車両は、側窓上部の継ぎ目が見当たらない比較的スッキリした外観になっています。

一方、東急車輛製造または現在の総合車両製作所(J-TREC)で製造されたE721系0番代の一部と1000番代のすべての車両は、側構体の幕板と吹寄板、腰板の継ぎ目が側窓の上下部分にあり、これが結構目立つ存在になっています。まるで、戦前製の旧形国電や旧形客車のウインドーシルとウインドーヘッダーのようにも見えます。

 
今回増備されたE721系1000番代はすべてJ-TREC製なので、上写真の クハE720-6 のような側板の継ぎ目が側窓上部にもあります。

E721系のメーカー差はE231系ほど注目されていませんが、Nゲージでも分かるほどの差異なので、プロトタイプ選びや改造のときは番号についても気を配った方がいいのではないかと思っています。



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