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JR東海に在籍していた低屋根タイプの中間電動車(モハ114-5824)

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今日の日付(1月14日)に関した車両の形式写真がちょうど手元にありましたので、今回は御殿場線で使用されていた低屋根タイプの中間電動車、モハ114形5800番代をアップしたいと思います。

静岡車両区(静シス)の モハ114-5824 です。

 
モハ114-5824

モハ114-5824(静シス)  1996年3月10日 沼津駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

モハ114形5800番代はJR西日本にも存在しましたが、今回はJR東海に在籍していたまったく別のグループです。

 
モハ114-5824 は見慣れない番号ですが、もともとは モハ114-824 を名乗っていました。

モハ114-824 は800番代ですから中央東線で有名な低屋根タイプの中間電動車です。
でも、こちらは波動輸送用として1967(昭和42)年6月に小山に新製配置されたグループで、クモハ115形とではなくてモハ115形とユニットを組んでいた横軽対策車(モハ114-818〜831)の1両です。ですから、スカ色を経験したことのないモハ114形800番代となります。

1979(昭和54)年に御殿場線用のスカ色の73系電車を置き替えるために沼津に転入しましたが、115系化によって御殿場線は湘南色に変わりました。

 
国鉄の分割民営化で12両のモハ114形800番代がJR東海に継承されましたが、211系5000番代の投入によって115系初期車のほとんどは冷房化されずに廃車されてしまいました。

しかし、115系初期車(3両編成)のうち3本だけは冷房改造対象車となり、コンバータ電源方式による簡易冷房改造が平成2・3年に行われました。

このときに補助電源をモハ搭載の電動発電機(MG)に頼らずにクハ115形6000番代の静止形インバータ(SIV)から供給される方式としたため、番号に5000が加えられて モハ114-824 は モハ114-5824 に改番されました。

 
115系初期車の車体に集約分散式の冷房装置(C-AU711B)という変わった組み合わせ、しかも低位屋根という特異な外観の持ち主。

広島地区の115系は“國鉄廣島”と揶揄されながらも人気がありましたが、こちらの115系も泣けず劣らずの変わり種でした。

しかし、1999(平成11)年に313系3000番代が投入されたため廃車となりました。

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