「トレインブックス」の新入荷情報や形式写真撮影の活動成果を掲載

流線形から貫通形に改造されたクロハ782形400番代(クロハ782-407)

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九州遠征の初日(2/27)の続きです。

 
同日は、前回の報告のとおり鹿児島駅で「海幸山幸」のキハ125形400番代と総合検測車のキヤ141系を撮影していましたが、鹿児島での目的は11時前に済んでしまったので、すぐに九州新幹線に乗って鳥栖に移動しました。

 
鳥栖駅は博多駅を発着するほとんどの列車が撮れるので、今回は閑散期のときに顔を出す783系「みどり」のクロハ782形をキッチリ撮ることを意識してみました。

「ハウステンボス」と併結運転をすると「みどり」のクロハ782形は中間に入ってしまうので、こういうときを活かさないとクロハ782形の顔出しは簡単に撮れませんからね…

 
博多〜佐世保間を結ぶ特急「みどり」は南福岡車両府(本ミフ)の783系4両編成(Cm11〜Cm15編成)が使用されていますが、5運用を5本の編成だけで回しているので、「みどり」単独では予備編成を用意していませんでした。

しかし、「かいおう」「きらめき」用の783系4両編成(Cm31〜Cm33編成)とはクロハ782形の仕様が一部異なるだけだったので、2006(平成18)年3月に「きらめき」用だったCm35編成の クロハ782-7 の前頭部が非貫通・流線形から貫通形に改造されて クロハ782-407 に改番されました。

 
このような経緯でCm35編成は共通予備編成となりました。

でも、“みどり”色の「みどり」とリニューアル色の「かいおう」「きらめき」の双方で使用されるため、“みどり”色とリニューアル色の折衷タイプの風変わりな塗色となりました。

 
貫通形先頭部ブロックの部分は「みどり」用のクロハ782形100番代と同じように緑色に塗装され、車体側面は標準塗色のように腰部と後位車端部にブロックパタンが描かれています。

でもよく見てみると、乗務員扉の横には“MIDORI EXPRESS”のロゴが入っています。

なんとも不思議な塗色です。

 
九州遠征の初日(2/27)の午後は残り1両となったサハ811形200番代(サハ811-202)の非トイレ側が撮れるなど、少々無理をして九州新幹線で移動した甲斐があった一日でした。

ということで、今回はミフCm35編成の クロハ782-407 をアップしたいと思います。

 
クロハ782-407

クロハ782-407(本ミフ)  2019年2月27日 鳥栖駅

上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。

 

クロハ782-407 の種車の クロハ782-7 は「有明」用として1988(昭和63)年に増備された2次車です。

そのため、行先表示器が後位車端部ではなく中央部の出入扉の後位側に設けられています。
このような差異はとなりの2両目(6号車)に連結されている サハ783-7 にも見られます。

2次車は各形式とも両数が少ないので追いかけるとなると結構難儀します。

 
撮影中はどうしても1区分1両の珍車 クロハ782-407 に目が行ってしまいますが、外観の異なる仕様変更車を見落としていることが多々あるので、もう少し予習してから遠征に臨むようにしたいと思います。

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