2015年09月
E233系3000番代初期編成の3号車に連結されている モハE233-3402
前回、E233系3000番代の第2編成に組み込まれている稀少区分車について書きましたので、今回も少し引きずってみたいと思います。
E233系3000番代は2編成のみの初期車と、その後大量に投入された第3編成以降とでは中間電動車の連結位置が異なっています。
これは基本編成の普通車のトイレが編成の両端の2ヶ所だけで少なかったため、小山車両センター(宮ヤマ)のE231系3000・8000番代と同じ連結位置にトイレ付き車両が追加されたためです。
ただ、補機類の搭載スペースに限りがあるのでトイレ付き車両を増やすだけでは収まらず、基本編成の中間電動車のほとんどが組み替えられることになってしまいました。
E233系3000番代初期車の編成図をイラストにしてみましたので、先ずはご覧ください。
横コツE233系 E-02・E52編成(右側が沼津・伊東方)
上の写真をクリックすると大きな編成図が表示されます。
E233系3000番代初期車は第1・2編成(コツE-01・E-02編成)の2本ですが、このイラストは先日追いかけたE-02編成にしてみました(付属編成は便宜上E-52編成)。
これを見ても分かるように、グリーン車を除くとトイレが設置されている車両は1・10・11号車の3両しかありません。
国鉄の大赤字が問題になっていた昭和50年代に増備された113系2000番代はトイレ付き車両が少なく、このときにオール113系2000番代編成があったらグリーン車を除くと1・12号車にしかトイレがないという事態が発生しました。
でも、実際には113系従来車と混結させて編成内の普通車のトイレ数を3ヶ所以上に調整したので問題ありませんでした(最大5ヶ所)。
しかし、国鉄末期に登場した211系0番代はトイレが1ヶ所減ってグリーン車を除くと1・11号車だけ。
サービス低下で標準化されてしまいました。
これでは問題があったようで、2004(平成16)年から投入されたE231系3000・8000番代は1ヶ所増えて1・10・11号車の3ヶ所となりました(グリーン車を除く)。
2007・2010(平成19・22)年に投入されたE233系3000番代初期車もE231系3000・8000番代に倣いました。
これが上の編成図になります。
2011(平成23)年に211系置換用としてE233系3000番代が本格増備されましたが、このときにサービス向上がさらになされて6号車にもトイレ付き車両が連結されました。
これで普通車のトイレが4ヶ所になりました。
113系のときは付属編成に2ヶ所あったので数のうえでは及びませんが、編成ごとにトイレ数が異なる問題も発生しませんでした。
以上が東海道本線東京口の編成内トイレ数の変遷ですが、結局のところトイレの数で見ると国鉄時代のサービスに戻りつつあるというだけの話しです。
そもそも、国鉄時代は汚いトイレが放置されている例が多かったので、現在の清潔なトイレと比較できないですが…
このように、E233系3000番代は増備編成からトイレが6号車に1ヶ所増えましたが、単に6号車をトイレ付き車両にすればいいというレベルではありませんでした。
新たに6号車に連結されたのは新区分のモハE232形3800番代。3位車端部に洋式トイレが設置されています。
しかし、6号車(モハE232形3800番代)にトイレ用の汚物処理装置を搭載したため、補助電源装置のSIVが搭載できなくなりました。
これでは編成内の補助電源が足りなくなってしまうので、SIV付きのモハE232形3000番代を6号車から8号車に変更し、モハE232形3200番代が非連結となりました。
一方、予備パンタグラフを搭載するモハE233形3000番代は、ペアを組む6号車(モハE232形3800番代)にSIVがなくなってしまったため、SIV付きの2号車(モハE232形3400番代)とペアを組むため連結位置が7号車から3号車に変更されました。
逆に、モハE233形3400番代は3号車から7号車に改められました。
その結果、E233系3000番代増備車は編成は次のようになりました。
横コツE233系 E-03・E53編成(右側が沼津・伊東方)
上の写真をクリックすると大きな編成図が表示されます。
この編成図イラストは便宜上第3編成(登場当時のチタNT1・NT51編成、現在のコツE-03・E-53編成)としています。
編成図を入れると分かりやすくなったと思うのですが、どうでしょうか?
自分自身でも撮っていてよく分からなくなるので整理してみました。
* * *
このような編成変更があると本格増備前後で形式写真が撮れる形式区分が変わります。
そのため、E233系3000番代初期車が宇都宮駅で留置されたときだから撮れるという形式区分が出現します。
具体的には、モハE233形3400番代とモハE232形3000番代の2区分。
首都圏の車両でもゆっくり撮りたいとの気持ちで先日出撃しましたが、残念ながら同駅は構内の6月下旬なのに雑草がほぼ放置状態。
せっかく宇都宮まで行ったのに、コツE-02編成の3号車のモハE233-3402(横コツ)の足元は雑草でいっぱいで、残念な形式写真になってしまいました。
この留置線は冬場に行った方がいいようです。
モハE233-3402(横コツ) 2015年9月27日 宇都宮駅
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2012年の鉄道ファン が入荷しました
2012年の鉄道ファン が新たに入荷しました。
ご注文および在庫の確認は、トレインブックスのページからお願いします。
鉄道ファン 2012年1月号(No.609) 「特集:JR最新特急車の2大系譜」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年2月号(No.610) 「特集:JR第一世代車」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年3月号(No.611) 「特集:日本の地下鉄 2012」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年4月号(No.612) 「特集:300km/hのトップランナー」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年5月号(No.613) 「特集:快速ウォッチング」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年6月号(No.614) 「特集:485系でたどるJRの25年」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年7月号(No.615) 「特集:JR車両ファイル 2012」
当店価格:648 円
鉄道ファン 2012年8月号(No.616) 「特集:続報・新幹線最前線 2012」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年9月号(No.617) 「特集:現代合造車事情」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年10月号(No.618) 「特集:205系・211系情報局」
当店価格:540 円
鉄道ファン 2012年11月号(No.619) 「特集:115系近郊形直流電車」
当店価格:648 円
鉄道ファン 2012年12月号(No.620) 「特集:東京駅(中央停車場)」
当店価格:540 円
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2015年9月27日 |カテゴリー:新入荷情報(トレインブックス)|コメント (0)
E233系で唯一の稀少形式区分 モハE232形3200番代(モハE232-3202)
JR東日本のE233系は、E231系の改良版として2006(平成18)年から製造された通勤形および近郊形電車です。
投入路線ごとに仕様を変更しながら増備されてきたので番代区分が多いのが特徴で、活躍する路線が多くなった現在はE233系全体を把握するのが困難なくらい雑多な系列になりました。
ざっと番代区分と投入線区を羅列するだけでも以下のようになり、これまでに4,000両以上のE233系車両が製造されました。
0番代(中央線快速・青梅線・五日市線など)
1000番代(京浜東北線・根岸線)
2000番代(常磐緩行線・東京メトロ千代田線)
3000番代(東海道本線東京口・東北本線上野口・高崎線など)
5000番代(京葉線など)
6000番代(横浜線・根岸線)
7000番代(埼京線)
8000番代(南武線)
ほとんどのE233系は、短い期間に20X・211系などを置き替えてきたので、1つの番代区分の中で大きな仕様変更は見られません。
しかし、東海道本線東京口・東北本線上野口・高崎線用として投入された近郊形のE233系3000番代は車両需給の関係で投入時期が長く、しかも増備途中で方針変更にともないトイレ付き車両の組み込み位置が変更されたため、途中で製造をやめてしまった形式区分が出てしまいました。
これは、東海道本線(東京口)・伊東線の113系置き替えのために国府津車両センター(横コツ)に転入していたE217系が、横須賀・総武快速線の予備車不足や増発のために再び鎌倉車両センター(横クラ)に戻るやりとりが2度にわたって行われ、その補充分として製造されたのがE233系3000番代の始まりだったからです。
このときに落成したのが 基本編成10両 + 付属編成5両 のそれぞれ2本で、2007(平成19)年と2010(平成22)年に横コツに配置されました。
コツE-01編成(基本)、E-02編成(基本)、E-51編成(付属)、E-52編成(付属)です。
当時、横コツの配置はほとんどがE231系でしたので、少数派のE233系3000番代はE217系と共通に細々と運用されていました。
その後、田町車両センター(東チタ)の211系と高崎車両センター(高タカ)の211系を置き替えるためにE233系3000番代がまとまって投入されましたが、中間車のトイレ付き車両の組み込み位置が横コツ配置車ではなく小山車両センター(宮ヤマ)のE231系に合わせられたため、2011(平成23)年以降に増備されたE233系3000番代の第3編成(現在のコツE-03編成)以降は10両基本編成の構成が変わってしまいました。
その結果、コツE-01・E-02編成の8号車に組み込まれていた空気圧縮機(CP)付きのモハE232形3200番代(M’)は、2011(平成23)年以降の増備編成ではCP・トイレ付きに変更されてモハE232形3800番代(M’)となったため、モハE232形3200番代は2両のみの稀少区分車となりました。
逆に、モハE232形3800番代は第3編成(現在のコツE-03編成)から製造されたたため、モハE232-3801・3802 は欠番となってしまいました。
* * *
2010(平成22)年以前に新製されたE233系3000番代は初期形として区別することができますが、上野東京ライン(東京〜上野間)の開業まではE217系とともに東海道本線東京口で共通運用されていたため、好条件で形式写真を撮ることができませんでした。
しかし、今年(2015年)の3月以降は上野東京ラインを通じて東北本線や高崎線にも乗り入れるようになったので、できるだけ早い機会に撮っておこうと思っていました。
でも、こんどはE231系3000・8000番代と共通運用になったので、撮影可能な駅に入るタイミングを図るのが大変になってしまいました。
E233系3000番代初期車の運用を追いかけるにしても、こちらの都合があるのでいつでも撮れるわけではありません。
お天気のこともありますし…
そんなときに宇都宮駅の留置線で長時間停車する運用にコツE-02編成が入ってくれたので、宇都宮に行く途中の久喜駅で モハE232-3202 を撮ることができました。
しかも、曇りの日に…
外観上これといった特徴はありませんが、2両しか存在しないモハE232形3200番代のうちの1両なので、今回は モハE232-3202(横コツ)をアップすることにいたします。
モハE232-3202(横コツ) 2015年9月26日 久喜駅
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1970〜1979年の鉄道ピクトリアル が入荷しました
1970〜1979年の鉄道ピクトリアル の在庫を補充しました。
ご注文および在庫の確認は、トレインブックスのページからお願いします。
鉄道ピクトリアル 1970年1月号(No.233)
特集:万国博輸送
内容:各鉄道会社の万博輸送対策/北大阪急行電鉄の誕生/東急8000系/私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道-3
当店価格:810 円
鉄道ピクトリアル 1970年2月号(No.234)
内容:関西緩行電車の51形(上)/新潟運転所/西武鉄道の機関車/私鉄車両めぐり(79) 西鉄-8
当店価格:810 円
鉄道ピクトリアル 1970年3月号(No.235)
特集:京阪神急行電鉄
内容:私鉄車両めぐり(81) 京阪神急行電鉄-1/マニアの見た阪急の車両/能勢電気軌道/関西緩行電車の51形(下)
当店価格:1,080 円
鉄道ピクトリアル 1970年4月号(No.236)
特集:日本のモノレール
内容:モノレール発達の系譜/函館運転所(配置表)/私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道-4
当店価格:810 円
鉄道ピクトリアル 1970年6月号(No.238)
臨海鉄道
内容:臨海鉄道の概要(前)/クモヤ440形/長野運転所/私鉄車両めぐり(82) 土佐電鉄軌道線
当店価格:540 円
鉄道ピクトリアル 1971年5月号(No.250)
内容:お召し列車100年(2)/ローカル線を探る(4) 二俣線/私鉄車両めぐり(88) 秩父鉄道-上
当店価格:540 円
鉄道ピクトリアル 1977年1月号(No.329)
新年特大号
内容:完成が待たれる青函トンネル/失われた鉄道(41) 緑野馬車鉄道/学鉄連研究(20) 泉北高速鉄道
当店価格:540 円
鉄道ピクトリアル 1977年2月号(No.330)
内容:国鉄旅客運賃および料金の改定/失われた鉄道(42 堀之内鉄道-上/学鉄連研究(21) 神戸高速鉄道
当店価格:540 円
鉄道ピクトリアル 1977年3月号(No.331)
内容:名鉄6000系/名古屋市3000形/失われた鉄道(42) 堀之内鉄道-下/学鉄連研究(22) 有田鉄道
当店価格:648 円
鉄道ピクトリアル 1977年6月号(No.334)
国私鉄の団体輸送
内容:国鉄の団体輸送/お座敷列車の沿革と現状/民鉄の団体輸送(関東)/クモヤ143形/大阪市交通事業成立史(中)
当店価格:648 円
鉄道ピクトリアル 1977年12月号(No.341)
特集:荷物列車
内容:荷物客車の現状と今後/国鉄荷電の現状/民鉄の荷物電車
当店価格:1,080 円
鉄道ピクトリアル 1979年8月号(No.364)
内容:横浜新貨物線の概要/木製客車メモ(3) ホエ7000形/キハ48・キハ40形2000番代/近鉄3000系
当店価格:540 円
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2015年9月26日 |カテゴリー:新入荷情報(トレインブックス)|コメント (0)
4両ユニットで運用されるデッキ付きコンテナ車 コキ103形(コキ103-35)
iPhone 6s、iPhone 6s Plus が発売されたようです。
現在、我が家は4人すべてが iPhone ユーザーですが、キャリアに税金のように高額な通信通話料を毎月払うのがバカらしくなったので、今年の1月までに格安 SIM の iPhone 5s/6 に切り替えました。
夫婦2人や独身だったら通信通話料が許容範囲内に収まったかも知れないですが、4人ともなると毎月4万円近くも掛かる通信通話料がかなりの負担になります。
ですので、昨年11月に契約更新月を迎えたソフトバンク契約の iPhone 5 が1台ありましたので、ソフトバンクを解約し、あらかじめYahoo!オークションで手に入れた中古のドコモ版 iPhone 5s にビックカメラの BIC SIM(音声通話機能付き)を差し込んで 1ヶ月ほど使ってみました。
格安 SIM はだいたい各社横並びの料金体系になってます。
その何れもが NTT docomo の通信回線を使った MVNO でしたが、比較的回線が高速で安定していると言われていた IIJ mio と提携していた
のでBIC SIM(音声通話機能付き)に決めました。
料金は月額税抜きで“1,600円”、通信容量は当時 2GB/月。
“通信容量 2GB/月”というのがネックでしたが、自宅、書庫ともに無線LANのWi-Fi環境だったので、使ってみてもやっぱり問題なし。
その後、通信容量が 3GB/月 に増強されたので、3GB を使い切ることはありません。
都心に電車で通勤する人たちにとって“通信容量 3GB/月”というのは微妙な環境かも知れませんが、我が家ではまったく問題なしでした。
BIC SIM は“Wi2 300”という公衆無線LANが無料で使えるという特典がありますが、東京都心ぐらいしか使えるようなアクセスポイントがないので、これについては期待ハズレでした。
でも、1ヶ月にほとんど通話しなくても8,000円弱も掛かっていましたが、1,800円程度に。
そのうち、通話料はだいたい100円くらい。
ほとんど通話しないですからね…
テザリングも問題なし。
1台だけ1ヶ月ほど試用しても不都合がなかったので、約1ヶ月後の年末年始に2台の携帯電話(iPhone 5 とガラケー)が契約更新月になったので、違約金を払わないと契約解除できない携帯電話(ガラケー)1台と合わせて残りの3台についてもビックカメラの BIC SIM(音声通話機能付き)に切り替えました。
このときもYahoo!オークションで3台も調達しましたが、運よくいずれも未開封品。
これまで iPhone が2台、ガラケーが2台の合計4台でしたが、すべて iPhone に統一できたのでメンテナンスがだいぶ楽になりましたし、ガラケー以外にも奥さんの Ipad mini と娘の iPod touch が不要になったのでACアダプターも統一できたので、いろいろな面で負担が減りました。
家庭内メンテナンスセンターでしたので…
家族4人の携帯電話をすべて iPhone に統一したら通信通話料の総額が1月あたり2.5万円から4万円弱にまで膨れ上がるかと心配してましたが、逆に7,500円程度にまで圧縮することができたので、おサイフに優しい構造改革が実現。
先行投資として4台の iPhone 5s/6 に20万円ちょっと掛かりましたが、1年も使えば元が取れるでしょう。
iPhone 4 までは電池のヘタリが問題で2年がやっという寿命でしたが、iPhone 5 以降は2年ぐらい使ってもほとんどヘタリがないので、今回調達した iPhone 5s/6 なら3年ぐらいは使えるでしょう。
是非、皆さんも iPhone(ドコモ版)に格安 SIM を入れて通信通話料を節約してみては如何でしょう?
お薦めです。
* * *
今回は、家族4人の通信通話料が圧縮できた時期、今年(2015年)の1月に撮影したコンテナ車をアップしたいと思います。
4両ユニットで運用されているコンテナ車のデッキ付き車両のコキ103形、コキ103-35 です。
コキ103-35 2015年1月21日 新小岩信号場
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。